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傷心・高橋監督が若手にキツイ当たり方をするのはあの人のせい?

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高橋由伸

 ヨシノブ采配に影響が出そうだ。
 去る2月24日、横浜DeNAベイスターズとのオープン戦(沖縄セルラー那覇)が行われ、先発マウンドのチャンスをもらった3年目の中川皓太(24)が「5回無失点」と結果を出した。
「昨秋、斎藤(雅樹=53)投手総合コーチがこの中川の飛躍を予言していたんです。故障で出遅れている投手もいるので、その中川が使えるとなれば、頼もしい限り。若い左の先発候補が頭角を現したのは大きい」(プロ野球解説者)
 しかし、打線のほうはかなり調整が遅れているようだ。DeNA投手陣の投げるボールに差し込まれるシーンも多く、期待の岡本和真(21)、吉川尚輝(23)は全くいいところがなかった。今後、主力選手が試合に出てくるので、若手はこの時期に結果を出しておかなければならない。投手陣はともかく、野手陣の世代交代が進まない巨人は、今年も苦しいペナントレースとなりそうだ。数少ない有望株の中川をどう使っていくかが、高橋由伸監督(42)の腕の見せどころである。

「高橋監督は中川に限らず、若手をセーブしながら使ってくるのではないか…」
 先のプロ野球解説者がそう予想する。その根拠は、長嶋茂雄終身名誉監督(82)のキャンプ視察にあるという。
「長嶋氏は選手たちに檄を飛ばしていました。その後、『松井(秀喜=43)氏の監督姿が見たい』とする氏の発言が報じられるようになりました」(前出・同)
 その発言は、いつ、どんなシチュエーションで出たものなのか、よく分かっていない。また、先に、巨人の宮崎キャンプ60周年を記念し、ホークスとのOB戦も行われている(同10日)。教え子・松井氏との再会に感激し、その席上で出たリップサービスかもしれないが、メディアを介して高橋監督にも届いていたようだ。

「高橋監督も長嶋氏が松井氏を鍛え上げていた時期に、同じく薫陶を受けていました。一方を応援するような内容になってしまえば、高橋監督も気になってしまいます」(取材記者)
 長嶋氏は現役選手からいきなり監督になった高橋監督の境遇を、誰よりも気に掛けていた。長嶋氏もいきなり監督就任を命じられた経緯があり、その苦労を分かっているからだ。
 しかし、こんな見方もされていた。
「高橋監督は今季が3年契約の最終年だということを強く意識しています。優勝への思いは人一倍ですが、同時に、自身の契約任期とチームのことは関係ないとも考えています。特定の選手を酷使することはしない、自分が退団したとしても、主力選手を欠くことなく、次の監督にバトンタッチするという考えです」(球界関係者)
 松井氏は巨人監督就任の話を振られる度に、「高橋監督を応援していく」といった主旨のコメントに徹してきた。自身の発言が一人歩きし、高橋監督が采配に集中できなくなることを恐れているからだという。

 24日の試合後、高橋監督はDeNA投手陣に散発3安打に抑え込まれた打線について聞かれ、岡本を名指しで叱っていた。7番一塁でスタメン出場し、3打数1安打。数少ないヒットを放った一人だが、内容がないとし、「もうひとつどころではない! 練習するしかない」と言い放った。
 岡本は前政権時から将来の大砲候補として期待されてきた。「レギュラーポジションを奪ってみせろ!」の厳しい姿勢で高橋監督は接してきたが、まだその才能は開花していない。
「今の技術では、シーズンを通して、一軍レベルの投手を相手に戦っていけないと判断しています。そのレベルアップがなければ使えないというのが高橋監督の考え方」(前出・同)

 高橋監督はどちらかといえば、ギャンブル的な采配は執らない。1点を争う場面では単独盗塁やエンドランなどのサインを送るのも好まない。失敗したときのリスクを恐れるからで、常に安全策をとる。今の岡本をスタメンで使い続ければ、技術不足で潰れてしまうとも考えているとすれば、「レギュラー定着」という育成の最終仕上げは、次の指揮官に託そうとしているのかもしれない。

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