映画公開前日まで、キャラクターの人気投票を開催しているのだが公開約一か月前の現在、セリフすらもない全くの端役キャラクター「五条勝」が2位と23万票以上もの票差をつけてぶっちぎりの1位なのだ。
『イナズマイレブン』とはコロコロコミック連載のサッカー漫画で、テレビ東京系で放映中のアニメも3年目に突入し、原作であるゲームソフトやカードゲームも大人気の作品。
もともとがゲームソフトから派生した漫画であり、従来の正統派青春サッカー漫画とは異なって、ライバル校や各国のサッカーチームどころか学校を破壊する自称宇宙人の強化人間や未来人とでも平和を賭けてサッカーの試合で戦うという異色作。
「超次元サッカー」と主人公が豪語するだけに、ありえないド派手な必殺技を繰り出す娯楽性、個性派揃いのキャラクターなどが本来のターゲットである小中学生男子だけでなく、俗に腐女子と呼ばれる同人誌愛好家女性たちの心もわしづかみにしているヒット作なのだ。
公式サイトでは、今回初の映画化を記念して1日1票、投票できるキャラクターの人気投票を行い、1〜3位になったキャラクターをスペシャル壁紙にしようという企画を行っているのだが、1位がライバル校のセリフもない端役の地味キャラ「五条 勝」、2位3位に女子マネージャー二人がランクイン。
子供に人気の主人公や女子に人気の美少年選手たちは追い上げは不可能に近い得票数で4位以下に甘んじている。
過去、他作品のキャラクター人気投票でも主人公以外のダークヒーローや美形キャラクターが上位を占めるということはよくあったことなのだが、どうやらこの異様な得票数と順位は、「不細工キャラをランクインさせて腐女子を泣かそう」と呼び掛けた一部の2ちゃんねる掲示板ユーザーたちの組織票によるもののようなのだ。
それがブログやツイッターなどで広まり、いまやイナズマイレブンを知らない者までが面白半分にサイトを訪れて投票するという状態になっている様子。
さらに2位と3位の得票が同数に並ぶ、一定時間ごとに主人公の得票数が増える、25位以下の得票数が同数など不自然に見える票の動きをすることから、サイト運営側の得票操作疑惑も囁かれ、ますます注目に拍車がかかるようになった。
関係者によると「ポケモンやコナンなど定番としてなじんでいる国民的アニメ映画作品に比べるとイナズマイレブンは映画としての知名度も一般に対する浸透性もまだまだの部分があるので、ある意味、認知度が広まった感がある」と好意的な様子。
投票は映画公開日前日の12月22日まで、1日一票ずつ投票可能。
映画公開日、この順位は覆されているのか、どんな壁紙が出来上がるのか、気になるところである。
(MOMOKO)