「何これ?カワイイ!」
巨人との3連戦中、3階の3塁側コンコースを散策していると、飲食売店やワゴン販売に長蛇の列が出来ている。見ていると、巨人のユニフォームやTシャツなどを着こなした若い女性ファンばかり。お目当ては大阪限定のオレンジヘルメットメニューだ。特にポップコーンキャラメルは好評で、「カワイイ」という声がたくさん聞こえていた。他にも海老チリ橙魂ソース唐揚げ、とり皮ポン酢橙魂オレンジ添えから、スイーツはみかん入りソフトクリーム、みかん入り雪見大福チョコソース、飲み物も橙魂ブラックタピオカ、橙魂オレンジソーダ、橙魂オレンジチューハイ・ハイボールなどなど、ジャイアンツカラーであるオレンジを意識したものばかり。また、東京ドームでも提供される黒のデカヘルメットメニューも、キャンプ地宮崎を意識した宮崎チキン南蛮丼など限定メニューを用意していた。
東京から遠征してきたという巨人ファンの女性に話を聞くと、「ここまでやってくれると、毎年京セラでやって欲しいなと思いますね。京セラでは(巨人の)主催ゲームもあるので、そこにも行きたいなと思いました。私はこの3日間でほとんどコンプリートしたんですが(笑)。どれも美味しかったし、盛り付けもカワイイ!交流戦の楽しみ方を教えてもらった気がします。これで勝ち越せば言うことなかったんですけどね(笑)」。最後には思わず本音が出ていたが、京セラの交流戦グルメをしっかり満喫したようで、かなり満足した表情で話してくれた。
交流戦が18試合制になり、2年でホーム&ビジター6試合という括りになったため、交流戦のカードが2年連続で同じ球場で開催されることは少ない(組み合わせの見直しで、2年連続で開催された場合は3年は開催されないことになる)。ファンが贔屓チームの別リーグの球場に足を運ぶ機会は、オープン戦、交流戦、オールスター戦、日本シリーズなど限られているので、交流戦ならではのサービスはとても貴重と言えるだろう。
オリックスは公式戦中も、ロッテとメニュー交流を行ったり、広島名物のカープうどんを販売した実績もあるだけに、飲食に関しての柔軟さには定評のある球団だ。来週には広島戦、DeNA戦が京セラで開催されるが、関係者によると、「もちろんズムスタやハマスタのメニューを販売する可能性はあります」とのこと。今回の巨人戦のような京セラ限定メニューにも大いに期待したい。
取材・文 / どら増田
写真 / 垪和さえ