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勝敗に影響? 巨人、楽天両ベンチを迷わせた意外な訪問者

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東京ドーム

 グラウンドよりもベンチ裏、これもプロ野球ならではの光景だ。
 6月6日、巨人が東北楽天の交流戦第一ラウンドを落とした。プロ5年目の若武者、古川侑利の好投が光った。トータル15度目の一軍マウンドでようやく掴んだプロ初勝利、経験値の少ない若手投手を巨人戦に送り込んだ梨田昌孝監督の度胸も、たいしたものである。その梨田監督が試合後、奇妙な動きを見せていた。
「試合後すぐに、という予定を告げてあったんですが。予定通りにいかないことも多々ありますが」(TV局関係者)
 試合後、通路で日本テレビ系の勝利監督インタビューを受ける段取りになっていた。しかし、梨田監督はカメラの待つ通路脇になかなか姿を現さなかったのだ。

「御前試合でしたからね」
 チーム関係者の一人がそう言う。
 同日、東京ドームで行われたこの試合に、楽天の三木谷浩史オーナーが現れ、ゲームセットの瞬間までしっかり観戦していたのだ。
「試合後すぐに、オーナーは監督と話をしたみたい。オーナー側から2、3質問があって、監督がそれに答える感じで」(前出・同)
 インタビューが遅れたのは、トップ会談が緊急に設けられたためだ。
「パ・リーグ順位は最下位、この日の勝利で交流戦最下位は脱出できましたが、チームは交流戦6試合目でようやく初白星。三木谷オーナーが“決断”するとしたら、そろそろじゃないかと予想する声も出ていました」(スポーツ紙記者)
 梨田監督は穏やかな表情で好投した古川を褒めていた。“キナ臭い話”は交わされていなかったと思われるが、シーズン途中での解任となる可能性はゼロになったわけではない。

 一方の巨人ベンチでも、奇妙な光景が見られた。
 試合前、不振に悩むゲレーロに“珍客”が現れた。ナショナルチーム代表にも選ばれた元巨人のセペダ氏、同じく代表チームでクリーンアップを務めたオレステス・キンデラン氏らがゲレーロと談笑していた。
 ゲレーロもキューバ共和国の出身だ。セペダ、キンデラン両氏は正規ルートを使って日本でプレーしたが、ゲレーロはハイチ亡命を経て、今日に至っている。3人とも、再会を喜んでいた。しかし、旧友の激励は、ゲレーロの不振脱出にはつながらなかった。
「7番という、この日のゲレーロの打順が全てを物語っています。これ以上の打順の下げようはないし、不振脱出のきっかけを掴めなければ、二軍落ちでしょう」(前出・ベテラン記者)

 助っ人の二軍降格は、難しい。阪神・金本監督も不振のロサリオを落とすのをためらったように、高額年俸の外国人選手はプライドも高い。「戦力としてアテにしていて、一刻も早く不振を脱出してほしいから、練習時間がたっぷり取れる二軍で調整してもらいたい」と説明しても、伝わらないことのほうが多い。大半の外国人選手は、そのまま落ち込むか、フテ腐れてダメになってしまうのかだ。
「高橋監督の決断次第でしょうね。ゲレーロとは2年契約なので立ち直ってもらわないと困ります。二軍で調整させるか、スタメンから外し、一軍帯同のまま調整させるか…」(前出・同)

 高橋監督はゲレーロのことは語らずに球場を後にした。梨田監督もそうだが、指揮官はベンチ裏で色々と考えなければならないことが多いようだ。(スポーツライター・飯山満)

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