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オリックス担当記者が分析、“オリの男前”小田裕也が得点圏打率.444の大活躍!

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小田裕也(オリックス)

 今年もプロ野球セ・パ交流戦が開幕した。例年同様、パ・リーグ勢が強さを発揮しており、パ・リーグの下位チームは、上位が負けないため特に負けられない闘いを強いられている。そんな中、4位のオリックスはセ・リーグ相手に接戦を制して、2カード連続の勝ち越しを決めて、貯金も「1」に増やしている。

▼5月29日〜6月3日 オリックス成績
【対中日 ナゴヤドーム】
5月29日
○吉田一将(先発はアルバース) 8-5 福谷浩司(先発はマルティネス)●
5月30日
○金子千尋 5-1 鈴木博志(先発は松坂大輔)●
5月31日
●西勇輝 2-9 吉見一起○
【対巨人 京セラドーム大阪】
6月1日
●黒木優太(先発はディクソン) 1-3 菅野智之○
6月2日
○近藤大亮(先発は山岡泰輔) 3x-2 池田駿(先発は田口麗斗)●
6月3日
○山本由伸(先発は田嶋大樹) 3-2 マシソン(先発は内海哲也)●

※54試合27勝26敗1分け。首位・西武とは5ゲーム差のパ・リーグ4位。

 西武との差は先週と変わらないが、このまま2勝1敗のペースを続けていけば、交流戦終了後に再開する公式戦で、首位争いに食い込んでいける可能性は高い。懸念されていた打撃面では、これまで主に代走や守備固めで起用されていた小田裕也が、代打で少しずつチャンスを掴み5月31日の中日戦では1番センターで久々にスタメン出場。同期入団で盟友である西野真弘が2番で起用されたこともあって、実に2年遅れの小田&西野の1、2番コンビが実現。小田はスタメンに起用された2試合で1安打ずつ放ち、福良監督の期待に応えた。3日の巨人戦では途中出場ながら、同点のタイムリーを放つなど得点圏打率は.444の好成績。本人は「スタメンでも途中出場でもこだわりはない。自分がチームに必要とされているところでチャンスを掴んでいきたい」と昨年は感じられなかった柔軟さを感じるようなコメントをしている。また、3日の試合ではマレーロがファームから再昇格し、即特大ホームランを放てば、不調続きのロメロも長打を放つなど復調の兆しを見せている。両外国人がフル回転すればオリックス打線は手がつけられなくなるのは明白なだけに、交流戦をキッカケに本来の姿を取り戻してもらいたい。

 投手陣は、先週今季初勝利がついた金子千尋が好調で連勝。西勇輝と山岡泰輔には相変わらず勝ち星がつかないが、西はもともと内容が悪くないし、最近数試合、心が折れる試合内容だった山岡も、2日の試合では山岡らしいピッチングを披露していたので、再び勝ち星がつくのは時間の問題だろう。そして、何より凄いのが、8回の“オリの神童”山本由伸と、9回の“守護神”増井浩俊の安定感だ。増井は4月30日の試合を最後に失点を許していない。14セーブはリーグ単独トップで、オールスター戦のクローザー部門の途中経過でもファン投票で1位となっている。本人は現在の活躍について、「チームに溶け込めたのが大きい。回跨ぎしても試合が勝てば報われるし、疲れも吹っ飛びます」と笑顔で語っていた。

相手チームのベンチからは「オリックスは7回までに仕留めないと厳しい」という声も聞かれるようになった。貯金生活に入った今、次なる目標はAクラスへの浮上であり、首位奪還だ。他力本願の交流戦で首位とのゲーム差をどこまで縮めることができるのか、引き続き注視していきたい。

取材・文 / どら増田
写真 / 垪和さえ

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