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書評「免罪符に」目黒条著、角川書店

 ごく普通の、ごく平凡な独身女性に突如訪れた、予想もできない災難から始まるシュールな物語。
 普通のOL可視子がいつものように昼食に出ると、突然、股間にものすごい違和感が…。慌ててトイレに駆け込むと、まるで出産のように性器からギョロギョロと何かが飛び出てきた。

 「女として終わってしまった」という不安を感じながらも、生真面目な性格ゆえに間違った方向へと暴走する可視子。その股間にできた“イチモツ”のグロテスクさを隠すために、緑の花柄のタトゥーを入れたかと思ったら、それを武器にストリップ嬢としてデビューしてみたり。
 とにかくシュールな展開の連続で、いい意味でぶっ飛んだ一冊。しかしその根底には、性を通じてみる現代女性の焦燥がリアルに描かれている。(税別1500円)

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