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人気Twitterユーザ「似非原」さんがホームレスに!

 Twitterは、140字以内のツイートで、今なにをしているか何を考えているかを伝えられるマイクロブログ。フォローをすることでmixiやGREEのようなSNS的要素も持つが、各ツイートに「お気に入り」ボタンがついているのも特徴。Twitterはアメリカのサイトなので、最初は「お気に入り」も英語表記で「Favorite」だった。正しい発音は「フェイヴァリット」のようだが、日本人ユーザはローマ字読みで「ふぁぼり」と言ったり「お気に入り」されることを「ふぁぼられ」と言ったりもする。このボタンをクリックすると自分の「お気に入り」欄に表示されるが、更に「ふぁぼったー」や「favstar」などのTwitter関連サイトで、どのツイートが何人に「お気に入り」され、累計数は幾つかなども確認できる。

 2006年6月のTwitterサービス開始から4年ほど経っているが、1万回以上ふぁぼられている人は多くはない。もともと有名人であれば10万を越えている場合もあるが、有名人でない場合は沢山ふぁぼられるのは難しい。Twitter ID @esehara こと似非原さんは、5万回以上もふぁぼられている人気Twitterユーザの一人だ。そんな彼が今月から突然、路上生活を始めた。携帯電話とノートPCは所持しているため、時おり飲食店などで充電して旺盛にツイートをしている。Twitterを使ってイベントなどを実況することを、それを得意としていたジャーナリスト津田大介さんのTwitter ID @tsudaに由来して「tsudaる」と言うが、ホームレス生活のtsudaりは見たことが無い。もしかするとあったのかもしれないが、少なくとも人気Twitterユーザのものは前例がないように思う。

 ちなみに僕(工藤伸一)は、似非原さんのことはホームレスになる前から知っていたので、特に驚いたわけである。知り合ったきっかけは、松平耕一さんが編集している批評誌『新文学02』への寄稿。『新文学』創刊号は、講談社BOX主催の批評家養成企画「東浩紀のゼロアカ道場」第五回関門で、松平さんと天野年朗さんによる道場破りチームが作り、僕もその企画に参戦していたが、第一回関門で落選していた。その後、松平さんと何度か会う機会があり『新文学02』に執筆することに。同誌には似非原さんの過去の面白ツイートを松平さんが厳選した「Twitter文芸」も掲載されている。12月の文学フリマを皮切りに発売予定の『新文学03』にも、似非原さんの「Twitter文芸」の続きが収録される見込みだと聞いている。

 渋谷区立宮下公園ではナイキへの公園貸与に反対しているアーティストがいて、彼ら自身もホームレスだったりしている。似非原さんが週1日くらいのペースで店員をしていた「早稲田あかね」には、それらの活動を支援する方も来店していた。路上生活に至った経緯について詳しい事情は今のところ明かされていないが、そこでの交流の影響もあったのだろうか。似非原さんは「あかね」にもそのうち復活するつもりだそうだが、元の日常をすぐに取り戻せるのか心配ではある。しかし身体を張った非日常的な日常報告は、ジャーナリスティックかつエンタメ性にも満ちていて、更に「ふぁぼられ」数は増え続けている。似非原さんが今後どうなっていくのか目が離せない。(工藤伸一)

似非原路上日記
http://togetter.com/li/60272
新文学02について
http://d.hatena.ne.jp/shinichikudoh/20090814/1250583004
交流イベントスペースあかね
http://sapporo.cool.ne.jp/hommelets/akane/

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