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そうだ!マリンへ行こう!欅坂46だけじゃない!今年のロッテは「攻めマクレ」 【千葉ロッテ】

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(C)千葉ロッテマリーンズ

 昨年感動的な引退試合を行った井口資仁新監督を迎えた千葉ロッテマリーンズ。若手選手を積極的に起用したオープン戦は、巨人に続く2位の好成績。昨年もオープン戦の調子は良かったものの、最下位で終わってしまったことから、ファンに安心感はまだないようだが、開幕戦を本拠地ZOZOマリンスタジアムで開催するとあって、チームはもちろん、スタッフの気合の入れ方がとにかく凄い。

 30日に行われる開幕戦(対東北楽天)では既に、始球式に女性アイドルグループ欅坂46の今泉佑唯、小林由依、長濱ねるの3人が登板することや、ロッテキシリトールガム『ライムミント』の3万人配布が決定しているが、さらに、開幕戦セレモニーを盛り上げるために、舞台を中心に幅広く活躍しているプロデューサーの小栗了氏を起用することになった。小栗氏は俳優、小栗旬の実兄としても知られており、今回の演出のコンセプトを“生まれ変わり”に設定。「井口新監督になって新たに生まれ変わる千葉ロッテマリーンズの始動を”光”を用いて表現したい。ZOZOマリンスタジアムに新たなに設置されたLED照明を駆使した“光”の演出です。マリーンズファンといえば団結力、声を張り上げての応援。ファンの皆様にも協力をしていただいて、プレーボール前に選手たちを全員で後押しできるような演出をしたい」とコメントを寄せている。

 小栗氏のコメントにもあるように、ZOZOマリンスタジアムは今季より8億3000万円をかけて、グラウンド照明を全面的にLED化。照明システムと統合制御システムとの連携により、照明とビジョンや音響が連動した躍動感あふれる演出を実現できるようになった。LED照明システム導入により、無段階調光による多彩な光の演出が可能になった他、即時点灯、即時再点灯が可能(これまでは即時再点灯が不可能)に。また、映像、音響と連動した音楽ライブのような照明演出も可能になった。

 変わったのは照明だけではない。昨年11月から人工芝のリニューアル工事に着手。3億3296万4000円をかけて、ミズノ社製の野球専用人工芝に貼り替えた。捲縮加工によりプレーの安定性を向上させるほか、照り返しを低減し、プレーヤーと観戦者の目にも優しい仕様になっており、LED照明との相性も抜群だ。

 実際、私も先日LED照明演出のテストに立ちあうことができたのだが、音楽と照明がシンクロする演出は、幕張の綺麗な夜空も相まって新鮮で、これまで見たことがないマリンの光景を見ることができた。当日は、球団公式アプリ『Mアプリ』に搭載された『Sound Flash(サウンドフラッシュ)』を駆使した光の演出を実施することで、新生井口マリーンズの船出にふさわしい壮大な光のエンターテインメントを提供するという。小栗プロデューサーが新生ZOZOマリンスタジアムの新設備をフル活用し、井口マリーンズの船出を盛り上げてくれることだろう。

 千葉ロッテの名物広報、梶原紀章氏は「開幕戦はチームもスタッフも『攻めマクレ』の姿勢で、ファンのみなさんに喜んでいただけるような企画をたくさんご用意しました。シーズン中もまだまだ仕掛けていきますので、期待しててください」とかなり気合が入っている様子だった。

 梶原広報が目指すのは12球団一の発信力。8月21日にはロッテオリオンズ50周年記念試合として、2年ぶりに東京ドームで主催試合(対埼玉西武)を開催することが決定。ベテラン福浦和也の2000安打まであと38本と、今年の千葉ロッテはシーズン前から他球団のファンも注目するような話題が満載。マリン名物のもつライスやガパオ風ライスを食べながら、ビールを片手に幕張の風にあたるのも悪くない。

◆小栗 了氏プロフィール
おぐり りょう
1976年生まれ 。東京都出身。1984年にカナダ・ケベック州で設立したエンターテインメント集団『シルク・ドゥ・ソレイユ(Cirque du Soleil)』の日本人スタッフの責任者として、2008年の立ち上げから関わる。現在は演劇、ステージ、格闘技、クラシックコンサートなどジャンルレスに活躍のフィールドを広げている。俳優の小栗旬は実弟。

取材・文 / 増田晋侍
写真提供 / (C)千葉ロッテマリーンズ

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