一風変わったこの名前は大好きな漫画『ONE PIECE』に出てきた特殊能力『覇王色の覇気』を参考にしたものだという。『覇王色の覇気』は作中で『数百万に一人、“王の素質”を持つ物しか身につけることが出来ない』能力とされており、彼女は息子に「人とは違うオーラをまとった子に」「何事も制覇できる子になって欲しい」との思いを込めて名付けたとのこと。他にも「はお」の読みが中国語で「好かれる」、好感という意味を持つ言葉であることや好きな漫画の内容を踏まえつつ、「漢字だけ見ると結構いかついけど呼んでみると柔らかい」として彼女も夫も含めて気に入っている事を述べ、ブログにはファンからの祝福のコメントが多数寄せられていた。
ところで、この名前は音だけ見るとONE PIECEと同じ週刊少年ジャンプに掲載されていた人気漫画『シャーマンキング』に登場していたキャラクターと同名。漫画に詳しいブログ読者やネットユーザー等の中には、その点に思わずツッコミを入れる者も少なくなかったが、彼女のブログをよく読むと「音はシャーマンキングの葉王からピンときました」と書いてあるので、命名時のインスピレーションにこの作品も一躍買っていた模様。「偉大で優しい王様になってくれたらいいなと思います」と述べていた。
このように、近年は子供の名前を人気漫画を参考にして名付けるケースが見受けられるようになってきた。今年の9月にも、雑誌「小悪魔ageha」などで活躍中の人気モデル神河ひかりがやはり『ONE PIECE』の人気キャラクターにあやかって自分の息子に「瑛磨(エース)」と名付けたという報告があった。
昔から歴史上の偉人や勇猛な武将らの活躍や業績にあやかって同じ名前をつける、というケースは多い。こういった漫画由来の名前に関しても、漫画の中にも感動できる作品や、印象の強い作品が多くある現在、主人公などのように強くあって欲しいと願い、あやかろうとして親が子に名付けるケースが増えてきているのだろう。
一見軽く見えるかも知れない漫画由来の名前。しかし、その裏には子供を思う親心が隠れているとすれば、今後も同じように漫画のキャラクターの名前を付ける人は増えてくるのかもしれない。