事件が発生したのは、23日午後1時頃。豊島区の「マクドナルド池袋西口店」前で、父親と注文の列に並んでいた2歳男児が、「おもちゃ屋に行きたい」と泣いていたところ、突然前に並んでいた専門学校生の男(23)が振り向き、男児の腹を右足で蹴り、軽傷を負わせた。
男はすぐに父親に取り押さえられ、傷害容疑で現行犯逮捕される。動機については「子供の泣き声にイライラしてやった」などと容疑を認めており、警視庁は身柄を送検した。
このありえない事件に「自分も泣いて育ってきただろ。ふざけるな」「2歳の男児に暴力を加えようとするなんてありえない。お父さんが怯まずによく捕まえた」「自己中心的すぎる」「電車などの密閉空間でもないのに腹を立てるなんて…」と怒りや驚きの声が並ぶ。
そして、子育て中のネットユーザーからは「小さい子供を連れて外出しにくい世の中になっている」「自分の子供もやられるんじゃないかと怖くなってしまう」「蹴られたことはないが、睨まれたことは何度もある」などの声も出た。
また、「世間がクリスマスイブに恋人がいる人間を勝ち、いない人間を負けにした。行動は許せないが、そういう社会環境も原因だったのでは」「クリスマスでイライラしていたのでは」「クリスマスが悪い」というクリスマス原因説も。
さらには男の行動について断罪しながらも、「親も泣き叫んでいたらあやすとか、列を離れるべきだったのでは」「子供の泣き声を容認できない人間もいる。寛容なことが当たり前だと思わないでもらいたい」と、親の行動を疑問視する声もあった。
ネット上で議論が繰り広げられているが、仮に泣き叫ぶ2歳男児を父親が放置していたのなら、注意を与えるなどする方法もあったはず。それを無視した形で突然蹴り飛ばす行為は、言語道断と言わざるを得ない。