海外ニュースサイト『Daily Mail』は11月25日、宝くじに当選した男が、自身の息子2人を殺害した後、自殺したニュースを取り上げた。
報道によると2016年、英レスターシャー州に住む当時43歳の男は、事件発生の数カ月前に、宝くじで4万ポンド(約560万)を当てていたという。男は当選した事実を当時47歳の妻に隠していたようだ。
事の発端は、2016年11月1日、台所に置き忘れていた男の携帯を、男の妻が見たことだという。男の携帯メールから、売春婦と何度も会っていたことが発覚。さらに薬物の検索履歴も残されていたという。男は、息子の修学旅行費を工面できないほど、お金がないはずであった。妻は帰宅してきた男に、「警察に通報する」と告げると、男は謝罪を繰り返すのみだったという。
妻は男の兄弟と父親にも、この事実を報告。話し合いをするために外出したという。夜、妻が自宅に戻り2階へ上がろうとしたところ、男が麺棒で妻の後頭部を殴打。倒れた妻の頭に枕を押し付けて窒息させようとした。さらに、逃げる妻の背中を包丁で突き刺したという。妻は何とか逃げて、一命は取り留めたという。
騒ぎを聞きつけた近所の住人が警察に通報。警察が突入したときには、男はベッドの上で、胸に包丁を突き刺したまま息絶えた後だったという。当時11歳と5歳の息子2人も、子供部屋のベットの上で、手をつないだまま亡くなっていたという。息子2人の死因は明らかにされていないが、窒息死とみられている。
後に発見された男の遺書には、妻、息子2人への謝罪に加えて、「妻に追い詰められた。そっとしておいてくれたら、いつまでも幸せでいられたのに」とあった。調査は現在も続いているという。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「家族のためにお金を使いたいと思わない時点で、父親の自覚無し。身勝手な男」「たかが4万ポンドで犠牲になった子供たちを思うと胸が締め付けられる」「妻にも原因がある。男を刺激しなければ、殺人まで発展しなかったかも」「妻に対する逆恨みか?しかし子供まで殺すなんて普通じゃない。精神疾患があったのか」など、さまざまな声が上がった。
海外には他にも、宝くじの当選金をめぐって家族を手をかけた男がいる。
海外ニュース『Gurdian』の2001年10月3日付の報道によると、宝くじに当選した男が、当選金を独り占めしたいがために、妻を殺害したという。
2001年4月、英マージーサイド州に住む当時54歳の男が、自宅で当時39歳の妻から離婚を切り出された。男は1995年に40万ポンド(約5600万円)の宝くじに当選しており、当選金の半分を妻に渡したくないと考え、とっさに妻を首を絞めて殺害したという。
男は姿を消したが、翌日警察に自ら出頭。男は妻を死なせたことは認めたが、殺意はなかったと供述したという。2001年10月13日、男に対し、過失致死傷罪で4年の禁固刑の判決が言い渡された。殺人では無罪となった。
大金を手にすると、欲が出て、本人でも分からないうちに人を狂わせてしまうのかもしれない。しかし、愛する妻やわが子を手にかけるなど言語道断である。有罪となれば極刑は免れない。
記事内の引用について
Man who won £40k in the lottery killed his two sons, aged 11 and five, and himself and tried to kill his estranged wife after she discovered he had spent cash on prostitutes, inquest hears
(Daily Mailより)
https://www.dailymail.co.uk/news/article-7723061/Father-43-died-two-sons-home-controlling-abusive-husband.html
Man 'killed wife to avoid sharing big lottery win' (Guradianより)
https://www.theguardian.com/society/2001/oct/03/lottery.uknews