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「大雅も殴らないと」森本“狂犬”義久激勝!清水は大物ヘビー級選手との対戦を要望【RISE】

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森本“狂犬”義久(右)と工藤政英

『RISE123』
▽24日 後楽園ホール 観衆 1,800人(超満員札止め)

▼セミファイナル 第3代RISEフェザー級(-57.5kg)王座決定トーナメント準決勝 3分3R延長1R
○森本“狂犬”義久(判定 3-0)宮崎就斗●

 工藤政英が篠塚辰樹をKOした余韻が冷めやらぬ中、宮崎と森本が入場。場内は早くも“狂犬”コールの大合唱だ。1Rから宮崎が得意としているローに森本はローを返して、スパートをかけた。森本は2R、左ストレートからのパンチのラッシュでスタンディングダウンを奪う。その後、宮崎、森本ともに鼻血を出しながらも、最後まで見応え十分の大激戦を繰り広げ判定にもつれ込んだ。間違いなくこの日のベストバウトだ。結果はダウンを奪っていた森本が3-0で勝利を収め、決勝に駒を進めたが、宮崎の今後にも期待したい。

 「生意気なガキ(篠塚)が来るかと思ったけど、うさぎ(工藤)が上がってきた」

 試合後に森本は“狂犬節”を爆発させたが、コメントブースでは「きょうはスタミナが切れて万全な状態じゃなかったけど、やってて途中から楽しくなってきました」と試合を振り返ると、決勝の相手について「どっちでも良かったけど、篠塚より工藤選手の方が良かったかな」と語った。

 森本にとって工藤は昨年5月20日に対戦し、延長でも決着が付かず、11月23日に行われたDoAトーナメントの決勝で対戦する約束をするも、お互いに決勝まで進めず対戦できなかったライバルだ。工藤と6.17幕張メッセ大会というRISE史上最大のビッグマッチで拳を交わすことに、素直に喜びを爆発させていた。工藤も「森本戦は引くつもりはないので、かなり面白い闘いになります」と約束した。

 またK-1との契約問題から、RISEへの参戦が噂されている大雅が後楽園ホールに来場し、森本の試合を観戦した。大雅が来場していたことに気づいていたという森本は「あいつはいつか殴らないといけないですね。『殴りたいリスト』に入りました」と宣戦布告。獲物に階級は関係ないようだ。

▼メインイベント SuperFight!(-92kg契約)3分3R延長1R
○清水賢吾(2R 1分27秒 KO)“Hitter”デビッド・トラレッロ●

 メインでは貴重な日本のヘビー級選手である極真会館の清水が登場。全身タトゥーのトラレッロと対戦した。肉を切らせて骨を断つスタイルの清水だが、序盤はトラレッロのゆったりとしたペースに合わせ、様子を見る。1R、トラレッロが清水の左フックをもらいダウンすると、逆にトラレッロはギアを一気に上げ怒涛の攻撃を見せる。これには清水も「焦った」ようだが、一気に攻めては休み、一気に攻めては休むトラレッロのスタイルを見切ると、2R、左フックでダウンを奪いレフェリーが試合を止めた。

 しばらく納得がいかない様子だったトラレッロだが、まもなく35歳になるヘビー級戦士は健在。6.17幕張メッセ大会では「知名度の高い大物選手とやりたい」とアピール。RISE関係者も「これまでヘビー級戦線を引っ張って来られた功労者。期待に応えられるように交渉したい」とコメントした。

 この日が娘の卒園式だったという清水は、卒園式に参加し娘の晴れ姿に号泣してから試合に臨んだという。「きょうは娘のために勝ちたかった。勝ってリング上で写真を撮れば記念になるじゃないですか」。そう笑う清水の顔はファイターからパパの顔に戻っていた。

 6.17幕張メッセ大会は日本キック界最高クラスのビッグマッチとして、世間からの注目度も高い。日本人ヘビー級選手と、RISEだから提供できる名勝負、そして那須川天心兄妹の参戦で動員8,000人を目指す。

取材・文・写真 / どら増田

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