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注目される“副業”「自宅の敷地に自販機」はどれくらいもうかる?

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提供:週刊実話

 自販機がサラリーマンの副業としてにわかに注目を集めており、「自宅前の空きスペースや所有する駐車場内に自販機を設置したい」という問い合わせが殺到しているという。

 「自販機の歴史は2000年以上前のエジプトまでさかのぼり、紀元前215年ごろアレクサンドリアの神殿に置かれた『聖水自動販売機』がルーツとされます。現存する世界最古の自動販売機は、1615年ごろに英国の旅館や居酒屋で利用されていた嗅ぎたばこ販売機『正直箱』で、1822年の英国には本の自販機も存在していました。自由思想家の店主が、公安機関に抵抗して本を売るために設置したものです。1857年には、やはり英国で、セミアン・デナムという人が切手と収入印紙の自動販売機を考案し、特許を取得、これが最初の自販機となりました」(トレンドライター)

 日本最古の自動販売機は上野公園に置かれた「自動体重測定機」といわれるが、開発者や設置期間は不明だ。 1888年には俵屋高七が、木製のたばこ自販機を考案し、第3回内国勧業博覧会に出品したが、実物は残っていない。現存する日本最古の自販機は1904年製の「自動郵便切手葉書売下機」で、これは逓信博物館に所蔵されている。

 「自販機普及台数世界一は米国で約645万台(13年)あり、日本の普及台数は約500万台で世界2位ですが、国土面積から割り出した普及率、設置密度、総売上においては日本が世界一の自販機大国といえます。日本の自販機全体の売り上げは5兆円に達しますが、うち飲料自販機は約2兆円です。自販機普及台数は2000年にピークとなる561万台、総売上金額は7兆1123億円を記録しています」(同)

 かつて1台当りの飲料自販機の消費電力は1世帯分に相当するといわれたが、1991年からの20年間で70%以上削減され、現在は冷蔵庫2台分程度だ。

 「自販機の運営形態は、フルオペレーション(フルオペ)とセミオペレーション(セミオペ)の2つに分かれます。フルオペは事業主が設置場所を提供し、商品補充、売上金の集金、メンテナンスなど自販機業者側が担当するもので、セミオペは設置場所の提供だけでなく、仕入、集金、メンテナンスなどを事業主側が負担する代わりに売り上げもすべて事業主側の収入となるものです。一般的にフルオペで自販機を設置するのに事業主が負担するのは設置場所と電気代のみです。飲料自販機 1台あたりの年間平均売上金額は1999年にピークの130万円、2015年は83万3000円で、設置した場合のマージンは売り上げの15%〜20%ですから、ざっと年12万円から17万円というところでしょうか。ちなみに自販機1台にかかる電気代は1カ月3000円〜5000円ですから手元に残るおカネは小遣い程度ですね」(同)

 それでもゼロよりはマシか。

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