来年1月に発売が予定されている同製品は、故・石原裕次郎氏がロケ撮影などに使用した二代目キッチンカーの1/64スケールミニチュアカーで、実在した車両。モデルとなった車両は、キッチン設備やシャワー室、メイクアップ用の鏡台などを搭載し、“走る控え室”として、多忙な裕次郎氏がすぐ現場で仕事に移れるようにと1980年に完成した。日産シビリアンをベースに外装は裕次郎氏のアイディアで、窓やデッキ部分など、趣味としていたヨットをイメージさせるデザインが盛り込まれている。
同製品のミニカーとしての実車再現度は非常に高く、この製品のためだけに、当時の資料を元に新規の金型で製作され、特に内装はこだわって作られており、脱着可能なルーフを取り外すと、キッチンやメイク台など、細かな内装が、全長わずか10.5センチ程のスペースに再現されている。1/64スケールのミニカーというのは小型なため内装の再現が非常に難しく、これほどまで細部に配慮して表現されたものは珍しい。まさに、石原裕次郎の「夢」が凝縮された製品といえよう。また、この商品パッケージには当時キッチンカーの運転をしていた石原プロモーションの車両担当者のインタビュー記事も掲載されている。他にも石原裕次郎氏のサインプレートが付属予定だ。
2013年は石原裕次郎氏の27回忌にあたり、さらに2014年は西部警察の放送開始から35年、放送終了から30年周年を迎えるということで、西部警察をはじめ石原プロモーションが携わった作品が再び脚光を浴びている。この節目といえる年に、昭和の大スターが愛した名車に思いを馳せてみてはいかがだろうか?(齋藤雅道)
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