ルパート・グリント演じるロン・ウィーズリーと、エマ・ワトソン演じるハーマイオニー・グレンジャーの2人の間で関係が発展することは、イェーツ監督自身もとても興味があったが、この作品のダークっぽさを保つためにロマンチックなシーンを省く必要があったと語った。
「スコットランドで撮ったシーンがあった。ロンが池に石を投げるやり方をハーマイオニーに教える場面だったんけど。彼女は投げるのがすごく下手で、ロンに『どうやってスピンをかけるのか教えて』って言うんだ。お互いの体が触れ合うように上手くもってくためにね。すごくユーモアがあって、未熟な若さが感じられる感動的なシーンなんだ」
監督は完成品にそのシーンを入れておくべきかどうかを苦悩したが、別のシーンのほうが作品の中枢に必要であると決定したとMTVニュースに話す。
「僕らが重要だと思う内容を出来るだけ取り込もうとした。その中で、取り除かなければいけないものがあった。僕としても2人の関係をもうちょっと描きたかった。ロンがいなくなる時はすごく辛くなるだろうからね」「2人ともそのシーンではすごく奇妙なんだよ。でも、映画全体は緊迫しているから、結局のところ、『DVDで』ということになったんだ」