篠原は13年4月期に、フジの同枠「ラスト・シンデレラ」で主演。同ドラマは、初回から最終回まで1度も視聴率を落とさないという快挙で、全話平均15.2%の好視聴率をゲット。同クールでは、“視聴率女王”米倉涼子が主演した「35歳の高校生」(日本テレビ=全話平均13.3%)との“涼子対決”が注目を集めたが、それを制した「ラスト・シンデレラ」は、同クールの民放連ドラでトップの視聴率をマークした。
その実績があるだけに、フジの「オトナ女子」への期待は高かったはずで、今クールの他のドラマより、「数字を獲ってくれるだろう」と計算していたに違いないのだが、信じがたい1ケタスタートにショックは隠せない。
同ドラマの主人公・中原亜紀(篠原)は、恋愛アプリを手掛ける会社の40歳独身キャリアウーマン。仕事はバリバリこなすが、こと恋愛になると、いい人過ぎてうまくいかない。しかし、いざ男性と付き合うと、とことん尽くしてしまい、相手は出世していく“上げマン気質”。だが、“便利で都合のいい女性”的な存在になっているが、自分ではどうしていいか分からないとの設定。
亜紀には2人の同い年の女友だちがいる。一人はフラワーアレンジメントをしている独身の大崎萌子(吉瀬美智子)で、惚れっぽく、色んな男性にアプローチし、いつも結婚相手を求めてガツガツしているタイプ。もう一人は、バツイチで3人の子持ちである坂田みどり(鈴木砂羽)。
40歳の女性3人が、ダメな男に振り回されながらも、時に傷付け合い、励まし合いながら、“幸せ”をつかむべく、夢をかなえるために奮闘していく物語。
ドラマの初回は、いきなり篠原と、同棲中の年下の売れないミュージシャン・山岡伸治(斎藤工)とのキスシーンからスタートした。さすがに、この時点でドン引きして、チャンネルを替えた視聴者もいたかもしれない。過激なキスシーンやベッドシーンが満載で、視聴者側が赤面するほど。これでは、子どもには見せられない。
深夜ドラマならともかく、プライム帯で視聴率を稼ぎたいなら、過激シーンはほどほどにしないと、いくら主役が篠原でも、視聴者はさらに離れていく可能性もありそうだ。
(坂本太郎)