同ドラマは、初回こそ、11.9%でまずまずのスタートを切ったが、第2話で7.5%と急降下。以後、6〜8%台をウロウロ。第8話では5.4%まで落ち込んだ。最終回は8%台で、なんとか格好はつけたが、全話平均は8.11%と1ケタ台に終わった。「北川なら2ケタ台は堅い」とみていたフジにとっては、思わぬ誤算となってしまったようだ。
これで、7月期のフジの連ドラはすべて終了。放送前に映画化が決まっていたAKIRA主演「HEAT」(火曜午後10時〜)は、第6話で今世紀に民放プライム帯で放送された連ドラ(テレビ東京を除く)のなかで最低視聴率となる2.8%を記録するなど、平均4.12%と5%割れ。
堤真一主演「リスクの神様」も3〜4%台を連発するなど、平均5.09%と散々。1つならともかく、2つも超低視聴率ドラマを出す惨状となってしまった。
“看板ドラマ”である月9「恋仲」(福士蒼汰主演/月曜午後9時〜)は平均10.74%で、かろうじて2ケタ台を死守したが、月9としては物足りない数字。7月期のフジの連ドラは、すべて不振で壊滅的な状況となった。
来たる、10月期のフジの連ドラは、月9が石原さとみ&山下智久コンビの「5→9〜私に恋したイケメンすぎるお坊さん〜(仮)」、火10が松坂桃李&木村文乃コンビの「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」、水10が「無痛〜診える眼〜」(西島秀俊主演)、木10が「オトナ女子」(篠原涼子主演)となっている、
ドラマの内容はともかく、主役のメンツを見ると、期待感は漂う。特に、2年半ぶりの連ドラ出演となる篠原の演技には注目が集まる。フジとしては、なんとしても10月期で巻き返しを図りたいところ。目標となるのは、全ドラマ2ケタ超えになりそうだ。
(坂本太郎)