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期待のアスリートの母親を激怒させたフジテレビ

 日本勢がふるわない中、8月の世界陸上の200メートルで準決勝に進出した、16歳のアスリート、サニブラウン・アブデル・ハキームへの過剰な取材ぶりでフジテレビが母親を激怒させたことを、発売中の「週刊文春」(文芸春秋)が報じている。

 サニブラウンは来年のリオ、20年の東京五輪に向けて逸材。それだけに、各メディアの取材ぶりが加熱しているが、同誌によると、フジの「みんなのニュース」の男性スタッフがお母さんを激怒させてしまったという。

 同番組は企画でサニブラウンの小学生時代の写真を集めていたが、スタッフは個人のツイッターアカウントで同級生など関係者に「写真をお貸し頂けないか」とコンタクト。本人や家族、学校には無断の行為だったため、気づいた母親が、協力しないように呼びかけたという。

 同局は同誌に対し、「ご迷惑をおかけしたのは事実で、誠実に対応させていただきたい」と回答したというのだ。

 「最近、テレビ局のスタッフの意識が低下していて、直接出向く時間を省略するためか、SNSを使って取材依頼をしたことによるトラブルが増えている。今回の1件で、そのことがもろに露呈してしまったが、各局はSNSを使った取材依頼の自粛をスタッフに呼び掛けるべきでは」(放送担当記者)

 同局といえば、看板だったドラマやバラエティー番組の視聴率が軒並み不調。報道でも安藤優子キャスターをメインに鳴り物入りでスタートした午後の情報番組「直撃LIVEグッディ!」が不振をきわめ、「ある芸能人を取材した際には、コメンテーターから苦言を呈されるなど、かなりのクオリティーの低さ」(ワイドショー関係者)というだけに、現場を建て直すのは難しそうだ。

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