「ゴゴスマ」は系列の名古屋・CBCが制作するローカル番組で、名古屋地区では、そこそこの視聴率を獲っている。今春、TBSでは同時間帯でひとり勝ち状態の「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系=読売テレビ制作/月〜金曜午後1時55分〜3時50分)、そして新たに放送開始の「直撃LIVE グッディ」(フジテレビ/月〜金曜午後1時55分〜3時50分)に対抗すべく、3月30日から関東地区でも「ゴゴスマ」の放送をスタートした。
しかし、名古屋ローカル番組とあって、取り上げられるネタは東海地区のものが多く、MCの石井亮次アナ(CBC)も関東ではなじみがないとあって、視聴者からはソッポを向かれ、関東地区での視聴率は低迷。
ましてや、同番組はCBCでは3時50分までの放送だが、TBSでは前半のみ2時53分までのオンエアで、関東地区では突如番組が終わってしまうため、あまりにも中途半端だった。
そんな背景もあり、早期打ち切り説も浮上していたが、TBSは撤退ではなく、逆に“拡大”に舵を切った。9月28日から、終了時間を3時51分までに変更。TBSでも、CBC同様に2時間枠に拡大する。これにより、日テレ、フジ、TBSによる昼の情報番組戦争は3局とも、ほぼ同時間での放送となる。
関東での放送枠拡大に伴い、「ゴゴスマ」は今秋より番組内容をリニューアルする。従来の柱だった生活情報に加え、事件・事故や芸能の速報、生中継などを追加。東海地区メーンの構成から脱却し、全国向けの内容に一新するという。
MCは石井アナのままで、曜日レギュラーには大久保佳代子、林修、松本明子、山口もえ、黒田知永子らが残留する。
フジ「グッディ」もそうだが、「ゴゴスマ」も、関東では王者「ミヤネ屋」の前に惨敗を喫している。“テコ入れ”というと聞こえはいいが、「今さら」感はぬぐえない。「従来通り、午後3時台にはドラマの再放送をしていた方が視聴率はまだましなのでは?」(某テレビ関係者)との声もある。
長い目で見る余裕はないだろう。半年やってみて、ダメなら関東では完全撤退し、名古屋ローカル番組に戻る可能性がありそうだ。
(坂本太郎)