五味の相手となるラドウィックは2003年に初代UFC世界ライト級王者のジェンス・パルヴァーをKOで沈め、須藤元気にも勝利している実力者。07年4月以降、実戦から遠ざかっている五味にとっては油断ならない難敵となるが「吉田(秀彦)選手はじめ、みんなキツイ相手とやるので自分も」。五味はあえてイバラの道を選択した。
その胸には覚悟がある。「この階級(70kg級)の先駆者になって盛り上げたい」。1度はPRIDEライト級の舞台で頂点を極めた男が、新たな舞台で再び一から頂を目指す。「今は自分のためだけに練習している。以前の練習スタイルに戻して追い込みをかけてる」と木口式トレーニングなどを取り入れ、練習方法も原点回帰している。
旗揚げ戦は全7試合が予定されているが、軽量級の日本人選手は五味だけとあって、その双肩にかかる期待は大きい。五味自身も「相手は世界のトップクラスの位置にいる選手。トップのポジションにいられるかの戦いになる」と新たなに闘志を燃やしている。
「KOを狙う」と予告した五味。エース襲名に向けて負けられない戦いに挑む。