9・9日本武道館大会で敗れて以来となる丸藤との一戦に臨んだ森嶋は、重厚なラリアートで場外に吹き飛ばすと、145kgの巨躯を揺らしてトペ・スイシーダを敢行するなど序盤からエンジン全開。さらにはヒップアタック、ミサイルキック、串刺しラリアートなど重圧フルコースで丸藤の体力を徐々に削った。15分過ぎにはポールシフト、エプロンからの不知火などを食らって攻め込まれたが、最後はラリアートから間髪入れずに必殺のバックドロップにつないで3カウントを奪取。見事にリベンジを達成した。
森嶋は「リングに立った時に、あの時(9・9日本武道館大会)とは違う自分が出ていた。これからまた(ファンが)観たいと思う試合をするだけ」と語り「SEM、クリスマス(12・24ディファ有明大会)、ROHと勝って今年を締めくくりたい」と力強く語った。
来年の目標については「来年に関してはまだ…」とGHC挑戦の明言は避けたが、同世代対決を制したことで三沢への挑戦をグッと引き寄せたことは確実。森嶋は年内最後の武道館大会で最大のライバルを下し、2008年のさらなる飛躍を予感させた。