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2017年3月・WBC選手選考スタート 小久保監督がキーマンに挙げる意外な選手

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投手の中心は大谷翔平か

 2017年3月、第4回WBCが開催される。野球・日本代表の侍ジャパンを指揮する小久保裕紀監督(44)がこれまで代表選手を招集する度に繰り返してきた言葉が「若手中心の…」だ。将来を見据え、国際試合の経験を積ませる。そのビジョンに反対する者はいないが、こうも言われてきた。
 「若手中心とはベストメンバーではないということか?」
 これまで、若手中心のチーム編成を重ねてきたのは、第4回WBCを勝つためである。これまで招集されなかった30代の選手がメンバーに加わることはないだろう。しかし、代表未経験の若手の招集は「ある」という。目下、小久保監督のお気に入りは阪神・原口文仁捕手(24)だ。
 「一部メディアに明かしたように、小久保監督が求めているのは『打てる捕手』です。原口は体格も大きく、小久保監督は城島健司氏を重ねて見ています」(球界関係者)

 同じく阪神の左腕で今季に頭角を現した岩貞祐太投手(25)にも興味を示している。攻撃的なピッチングを買っており、新人の高山俊外野手(23)、内外野どこでも守れる大和選手(28)にも注目しているという。こうした情報を聞かされると、阪神の若手が多く招集されそうだ。当然、ソフトバンクからも大量に選手が選出されるだろう。また、トリプルスリーを達成し、今季も打撃好調な東京ヤクルト・山田哲人(24)や広島の田中広輔(27)、菊池涼介(26)、丸佳浩(27)らの若手にも熱い視線を送っているそうだ。おそらく、第4回WBCを戦う侍ジャパンは「虎、鷹、鯉、燕」から大量選出されることになるだろう。
 「巨人からは坂本(勇人=27)の招集は間違いないが、あとは菅野(智之=26)、澤村(拓一=28)だけになるかも。長野(久義=31)、小林(誠司=27)は当確ラインギリギリにいったところ」(前出・同)

 小久保監督は投手の中心は大谷翔平(22=北海道日本ハム)で考えているそうだ。4番はDeNAの筒香嘉智(24)で考えており、北海道日本ハムの中田翔(27)は今季不振だが、終盤戦までに本来の当たりを取り戻せば招集するという。
 「4番バッターらしい4番タイプが少ない。外国人選手に4番を託すチームも多くなり、日本人の4番タイプが育ちにくい状況です。中村剛也(32=埼玉西武)は近年故障が多いので心配しています。安打製造機の秋山翔吾(28)よりも、一発のある森友哉(20)の調子を心配している感もあります」(前出・同)
 4番タイプ、長打の期待できるバッター。原口を高く評価するのもこうした状況が影響してのことだろう。「虎、鷹、鯉、燕」から大量選出の情報もそうだが、侍ジャパンのチーム編成に関する情報を聞かされると、球団が生え抜きのクリーンアップを育てることがいかに重要かが再認識させられる。先走った話になるが、来春、侍ジャパンが苦戦するようなことになれば、それは安易に外部補強に逃げた一部球団も責任を問われるべきではないだろうか。

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