彼らが紅白に初出場した前年、ユニバーサルミュージック所属のmihimaru GT(ミヒマル ジーティー)という男女のPOPユニットがデビューし、「気分上々↑↑」という、とてもノリのいい曲がヒット。紅白に出場していた。華やかな衣装を身に付けたボーカルのヒロコ(本名:阿久津博子)が低調ぎみな“赤組”を一生懸命盛り上げていたのを思い出す。
歌も踊りも上手で、中高生の若い女の子ウケをねらったmihimaru GT。この後現れた、ターゲットも趣向もカブるGIRL NEXT DOORにのされるように追い立てられるとは夢にも思わなかっただろう。
案の定、ガルネク登場とともにPOPシーンからしりぞけられたmihimaru GT。よく見るとオデコ広めの野生児で、ギャルでもないガルネク・千紗は昭和風味の女の子。ミヒマル・ヒロコの方が“カワイイ”を意識していて、結婚願望の強いより「今風」な女の子なのに、今となってはガルネクよりも古く見える。今さら何か新しい売り出し方ができるハズもなく、ミヒマルは何となくガルネクの2番手みたいなユニットになってしまった。
元々消えやすいけど、エブリリトルシングやドリカムみたいに当たると大きい男女ユニット。最近は、他に同じようなグループが不作であるため、落ちっぷりが目立ってしまうmihimaru GTだが、明るく実力もあって何も悪くないのだから、もう一花咲かせたいところだ。今のままでは、そのうち存在自体が忘れられちゃうかも。
何も無い「いい子ユニット」でCDが売れないよりは、売れるために多少不可思議なコト(着うたポイント倍返しとか)をするのがエイベックスのやり方。天下のユニバーサルミュージック所属のmihimaru GTもこのいいところ(?)はマネてみたらどうだろう。そのためにはまず、相方の男ミヤケ(本名:三宅光幸)をV6の三宅に一時すり替えてみるとか、多少過激な行動が必要かもしれない。(コアラみどり)
写真 (けっこう売れたベスト版。『THE BEST of mihimaru GT』ユニバーサルミュージック)