search
とじる
トップ > トレンド > 趣味としてのオートグラフ

趣味としてのオートグラフ

 近年、アメリカの映画スターのサイン入り写真がオークションなどを賑わせています。これらは、サイズ25×20センチ大の写真にスターが直筆でサインしたということを謳い、価格は下は1円から、上は数万円までの、非常に価格差のある物です。

 これらの出品業者は、アメリカのオートグラフ業者から輸入して販売しております。基本的には業者の発行する保証書が付きますが、実はこれが案外といい加減な物でして、きちんとした鑑定書の類ではありません。あくまでも業者が販売用に付けたものでして、「もし偽物ということが分かりましたら、全額返金をいたします」という類の物です。

 筆者は10年以上前からオークションの品を見てきましたが、最近気になることが一つあります。まずは、近年家庭用プリンタの技術向上により、これら多くの写真に家庭用のプリンタが使われている件です。もし、貴方が数枚オートグラフをお持ちでしたら、裏面を見てください。正規にプリントされたものでしたら、多くの場合はフィルムメーカーのロゴが入ります。それに、紙の質も厚く、表面もすべすべした感じの物になります。

 ところが、家庭用のプリンタでプリントされたものは、紙の質が薄めで、印刷部分に手を当てると滑らかではありませんので、容易に判別が付きます。写真を刷るのにもし正規のプリント品を使用すると、1枚1000円程度掛かりますので、これらを使用した方が印刷コストが安く抑えられます。

 また、これらのオークションに出品されているオートグラフの90%以上が偽物だと言われています。例えば、ハリウッドスターのサインを1円などで出品していては、購入コストの方が遥かに高額でして、商売として成立しません。その方面で突き詰めていくと、偽物が大量に溢れていることに気が付くと思います。偽物と分かりながら安価な物を集めるか、或いは高額でも信用のある店舗で購入するかは貴方次第なのです。

(藤原真)

関連記事


トレンド→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

トレンド→

もっと見る→

注目タグ