そのCMとは、オーストラリアのインターネット・ドメインを扱う企業Crazy Domainsのもの。パメラ・アンダーソンは胸を強調するスーツを着た女上司の役どころ。コーヒーを入れてくれた、これまた爆乳の女性の部下に「生クリームは?」と聞かれる。それを見た男性社員が、会議中にも関わらず彼女と部下が金色のビキニ姿で大量の生クリームを浴び、お互いの胸をくっつける妄想を展開。呼ばれてはっと妄想からさめ、「Crazy Domains.comがよいと思う」と提案して何とかその場を乗り切る、という内容。
このCMに対して「あまりにも挑発的でエロ過ぎ」「まるでポルノのようだ」とオーストラリア広告標準局に苦情が殺到。同局も「面白おかしくするため、大げさに描写したのだろうが、どう見てもやり過ぎ。明らかに一線を越えている」と判断し、このCMを放送禁止処分にしたとのこと。
これに対して会社側は「女性解放を訴える男女同権主義者たちが、ブログで騒ぎ、論争を引き起こしたのが原因」とし、処分取り消しを強く求めているという。
パメラ・アンダーソンは昨年9月にも出演CMが放送禁止になっている。こちらは動物の権利保護団体PETAのCMで、彼女は露出が多めの服装の空港警察官役。
男性のズボンを強引に脱がせたり、素っ裸のカップルが登場したりで、「性的過ぎる」「セクシーすぎる」とアメリカで放送禁止になった。
なお、Crazy Domainsのサイトには、このCMの続編が準備中と掲載されており、今後はインターネットで展開するのでは、と一部では期待している人もいる様子。
ここ数年、欧米ではセレブを起用したセクシーなCMを制作する傾向がある。セレブは性に開放的だから、というのが起用理由のようだが、ややいきすぎの面もあるようで、このように放送禁止になるCMもいくつか出ているようだ。
(横浜 六太 山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou