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EU離脱支持派に巨額献金した英・実業家バンクス氏の正体

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提供:週刊実話

 EU離脱に揺れる英国が、このままでは世界の三等国になる恐れが出てきた。英国の野党・労働党の議員7人が、EU離脱への党指導部の対応に関する不満や、反ユダヤ主義などの差別、脅し、暴言に嫌気が差し、2月18日、一斉に離党を表明した。英政界での離党としては過去40年近くで最大規模だ。

 「離党した議員は、今ではマルクス主義者(左派勢力)が労働党に成り済ましている」(英国在日本人ジャーナリスト)と野党の現状を批判している。

 実はEU離脱支持派に、同国史上最大の政治献金をした人物がいる。アーロン・バンクス氏(52)という億万長者だが、英・国家犯罪対策庁(NCA)は、同氏とその政治献金の資金源を捜査すると発表した。その結果次第では、同氏の資金が決定的な役割を果たした国民投票のやり直しへと英国が向かう可能性もゼロではない。

 一方、英議会議員らはバンクス氏がロシア政府関係者と会合を持っていたと指摘し、資金源はロシアではとの疑いを抱いている。

 「バンクス氏は2015年、資産が1億ポンド(現在のレートで約145億円)あると英紙フィナンシャル・タイムズに語り、実際その2年後には、資産2億5000万ポンド(同約360億円)で、英日曜紙サンデー・タイムズの長者番付に登場しています。これほどの資産家ならばEU離脱支持に投じた800万ポンドは必ずしも多額ではないかもしれませんが、この金額は眉唾物です。ブルームバーグ・ビリオネア指数の分析によると、公にされている資金源である保険、金融サービス、ダイヤモンド採掘利権で約3400万ポンドの資産があるだけで、そこからEU離脱支持派に投じた800万ポンドを引くと純資産は約2500万ポンドしかありません。これに対し、同氏は『資産の一部は非公開の海外企業数十社に分散されており、純資産の正確な把握は困難だ』とし、ブルームバーグの分析については『ほぼすべての点で誤っている』と指摘した上で、非公開情報を提供する理由はないと情報提供を拒否しています」(同・ジャーナリスト)

 英国では18年3月に南部ソールズベリーで、ロシアの元スパイとその娘が有毒の神経剤「ノビチョク」による毒殺未遂に遭うという事件があったが、英当局は、ロシア人の男2人の氏名を殺人未遂容疑者として公表している。国際的な情報戦は熾烈を極めているようだ。

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