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保冷宅配便のずさんな温度管理問題の記事に腹を立て、佐川急便社員が朝日新聞記者を脅迫

 警視庁築地署は5月12日、佐川急便の保冷宅配便(飛脚クール便)で、ずさんな温度管理がされていた問題で、それを取り上げた記事に腹を立て、朝日新聞記者を脅したとして、脅迫の疑いで、佐川急便の30代の男性社員(岐阜県高山市)を書類送検した。

 送検容疑は、昨年11月17日、朝日新聞のホームページにアクセスし、社会部の40代男性記者を名指しして、「殺す。地獄までおいつめてやる。覚悟しとけ」などと、問い合わせ欄に書き込んだ疑い。

 同署によると、朝日新聞は昨年11月、佐川急便の保冷宅配便の一部が常温で配達されていたとの記事を掲載。これを読んで、腹を立てた社員が脅迫行為に及んだ。

 警察の調べに対して、社員は「プライドを持ってやっている会社なのに、簡単に記事を書いたのが許せなかった」と容疑を認めている。また、「記事の署名を見て、1人でやった。危害を加えるつもりはなかった」などと供述している。

 社員は岐阜県の高山営業所に勤務する係長で、荷物の配達や管理をしていた。当該の記者とは何の接点もなかった。

 佐川急便の広報担当者は「誠に遺憾であり、関係者の方々に深くお詫び申し上げます。事実確認を行い、厳正に処分いたします。今後さらに従業員教育を強化し、再発防止に努めます」と話している。

 被害を受けた朝日新聞社広報部は「記事の内容について記者個人を脅迫することは、容認できない行為と考えます。今後の捜査を見守っていきます」とコメントしている。
(蔵元英二)

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