チャンピオンの眼前で御前試合だ。11月に内藤との世界タイトルマッチ(日時、場所未定)を予定している興毅。この日は、その前哨戦となる9・5のウンベルト・プール戦に向けてミット打ちを披露した。ワンツーなどのコンビネーションで鋭い音を響かせていたが、なにも鋭いのはパンチだけではない。
「9月5日、チャンピオンを招待したるわ。特等席に招待する。その試合をじっくり見物してもらって、(家では)ブルーレイで録画しなさい」と内藤を挑発して見せた。
さらに「9月5日ちょうどいい舞台やから、いろいろと試したいこともある。長い距離からのパンチとか。とにかく長いラウンドやりたい。判定とかKO狙うとかあんまりこだわらない」と手の内をさらけ出すこともまったく構わないという。
もちろん内藤のことは「決して下手くそなボクサーやない。強いで」と警戒している。それでもこれだけのビックマウスが飛び出すのは、念願だった年内の世界挑戦が決定し、調子が上向きになっているからにほかならない。
「コンディションもいい。この時期に(減量のために)カッパを着てないのは初めて」と語るほどだ。
リング上に乱入し、物議をかもした内藤に挑戦表明からおよそ13カ月。今度は招待状を贈るハラ積もりの興毅。弟・大毅の敵討ちを正々堂々と果たす。