search
とじる
トップ > スポーツ > 来春松井対イチローが実現! 渦中の「松井の去就」を決めるのは、あの人?

来春松井対イチローが実現! 渦中の「松井の去就」を決めるのは、あの人?

 アスレチックスが来年3月、公式戦開幕ゲームを日本で開催する方向で調整に入った。対戦チームはマリナーズ。ゴジラ松井とイチロー(37)の直接対決は、ドリームカードである。しかし、ウェーバー公示を通過しており、来季、アスレチックスのユニフォームを来ているか否か、微妙な立場にある。ドリームカードは、本当に実現するのか−−。
 松井秀喜外野手(37)を巡るトレード騒動の発信源は、スポーツ専門局ESPNの記者によるツイッター。「ウェーバーをクリアした選手のなかに、ヒデキ・マツイが含まれている」と“暴露”のだ。オーナーのルイス・ウルフ氏やメルビン監督代行などが「放出できない選手」と各メディアにコメントしたが、補強・育成部門を担当するビリー・ビーンGM、デービット・フォーストGM補佐は一連の報道を否定しなかった。

 「相手球団の出方次第とは言えませんね、そのところは…。でも、松井のトレードが1つのビジネスと考えたら、主導権はアスレチックスが握っているので、本当に松井を欲しいと思っている球団があるとしても、安易に交渉を持ち掛けられません」(米国メディア陣の1人)

 現地の日米両メディア陣に聞いた限りでは、その可能性は五分五分。アスレチックスは首位に14.5ゲーム差をつけられ、プレーオフ進出は絶望的である。そうなると、実績の高いベテランを放出し、来季に向け、若手中心のチーム作りに着手したとしても、決しておかしな話ではない。しかし、松井の後半戦の打率は、30球団トップの4割2分3厘。メルビン監督代行が「松井を中軸に据えた現状を壊したくない」と訴えるのも当然のことだ。また、松井は6日のレイズ戦で左翼守備に入っており、指名打者制のない『ナ・リーグ』の各スカウトも熱視線を送っていた。
 「アスレチックスは優勝の可能性が消えたら、同時に主力選手を売って、来年に備えるチームです。今回、松井がウェーバーに掛けられたのは、恒例行事みたいなもの。松井以外のアスレチックスの選手もウェーバーに掛けられていましたよ」(前出・同)
 メジャーでは8月以降のトレードはウェーバー(所属球団が選手の保有権を解除する旨を知らせる)にかけられた選手のみが対象となる。その対象選手を獲得したいと思う球団はウェーバー公示されている3日間に、申請手続きが出来る。1人の選手に対し、複数球団が獲得に名乗りを上げた場合は下位チームに優先権が生まれる。獲得に名乗りを挙げる球団が現れなかった場合だが、その選手と在籍球団の契約内容によって異なってくる。松井のように引き続き、所属球団がプレーできる選手もいれば、マイナー降格となる選手もいる。
 一般論として、この時期にウェーバー公示される場合、特定球団とのトレードが内々にまとまっていて、所属球団は他28球団に対し、「獲得の申請は行わないでくれ」と“根回し”をする。

 この時期にトレードや補強に熱心なのは優勝争いを繰り広げているチームである。8月末まで支配下登録しなければ、プレーオフに出場させることは出来ないルールになっている。
 しかし、ビリー・ビーンGMによるこの時期のウェーバー公示は、特定球団とのトレードもまとまっていないケースの方が圧倒的に多い。つまり、「ウチは松井を出す準備を整えたよ。交換要員は誰?」と、上位チームを“牽制”しているのである。松井に興味を示しているとされる球団は、報じられただけでも、レンジャーズ、タイガース、カージナルス、ジャイアンツ、ヤンキース、レッドソックス、エンゼルス、ロッキーズとかなり多い。
 「この時期のウェーバー公示の制度を利用したビーンGMの手法は、他球団が知らないはずがありません。たとえばの話、ビーンGMが無名の若手投手2人との交換トレードで、松井の放出を容認できるのかどうか、分かりません。それ相応の交換要員を出さなければ応じない可能性だってあります。主導権をビーンGMに握られたトレード商談になるので、相手球団は手を出しにくい」(前出・同)

 現在、松井はサンフランシスコ郊外に自宅を構えており、『生活環境』について、こんな情報も交錯している。
 「松井夫人は社交家ではないと聞いています。日本人サークルというか、日本人が街中を歩いていても、米国人に好奇の目で見られない生活環境を臨んでいるようです。夫人をサンフランシスコに残して松井の単身赴任する? 残された夫人の胸中を思うと、考えられませんね…」(関係者)
 松井の去就は…。ドリームカードが実現するかどうか、そのキーマンはビーンGMだけではなさそうである。

※チーム成績、及び松井の打撃成績は現地時間8月12日時点の数値です。尚、チーム名などのカタカナ表記は『メジャーリーグ選手名鑑2011』(廣済堂出版)を参考にいたしました。

関連記事

関連画像

もっと見る


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ