そこで今回は厚生労働省『e-ヘルスネット』を参考に、“喫煙による健康への影響”についてまとめました。
■:がん
『e-ヘルスネット』によると、たばこの煙には60種類以上の発がん物質が含まれているそうです。また、口や喉、肺はもちろんのこと、消化管(食道・胃)や血液の経路(肝臓や腎臓など)の発がんリスクも高くなるそうです。
一般的にたばこといえば肺がんというイメージが強いですが、実は喫煙によって、口や喉のがんやその他全身のがんのリスクも高まってしまうのです。健康への影響は深刻ですね。
■:糖尿病
また、喫煙と糖尿病との間にも因果関係があるそうです。たばこは交感神経を刺激して血糖値を上昇させるとともに、体内のインスリンの働きを妨げるため、喫煙によって糖尿病のリスクが高まるそうです。喫煙者は非喫煙者と比べて糖尿病に1.4倍かかりやすくなるという研究結果が出ているそうです。さらに、糖尿病に既にかかっている人が喫煙を続けると、治療の妨げになる上、合併症のリスクも高まるのだそうです。
喫煙は発がん性があるだけでなく、糖尿病のリスクも上昇させてしまうのです。意外と知られていないでしょうけれど、これも大事な知識ですね。
■:受動喫煙
さて、以上のことは喫煙者だけに当てはまるもので、たばこを吸わない自分には関係ないことだと思われている方もいるでしょう。しかし、実は受動喫煙による健康への影響も無視することはできないのです。
記事によると、受動喫煙によって肺がんのリスクは1.2〜1.3倍に、虚血性心疾患のリスクは1.25〜1.3倍に上昇するそうです。また、子どもの呼吸器疾患や中耳炎、乳幼児突然死症候群の原因にもなるそうです。
呼吸器疾患は受動喫煙の影響としてイメージしやすいですが、その他の健康被害も発生しうるのです。
以上が喫煙による健康への影響でした。公共の場所や職場の禁煙化によって、急性心筋梗塞や呼吸器系疾患での入院者数が減るという報告もあるそうなので、健康になりたい方はぜひ禁煙することをお勧めいたします。
参考 e-ヘルスネット‐厚生労働省