私は釈ちゃんが大好きである。芸能人ならではの“過剰なサービス精神”を持っているからだ。それはあたかも、郷ひろみ(52)がジャケットをバサッとやる、あの得意ポーズを必要以上に見せてくれるようなもので、釈ちゃんからも昭和の古き良き芸能人の香りが立ち込めている。
そんな釈ちゃんのサービス精神が大爆発したのが、今月17日に放送された「VivaVivaV6」(フジテレビ系)だ。お笑いコンビ・メッセンジャーの黒田(38)とともにゲストに登場した釈ちゃん。貧乏ネタでおなじみの黒田が十八番の貧乏トーク(戦時中に食べられていた“はったい粉”を幼少期に食べていたという話)を披露していると、我慢できなくなった釈ちゃんが割って入ってきた。
「私、食べてました」
これには黒田も「え〜!」となるのは当然だが、さらに釈ちゃんは、「おやつというかご馳走というか」とかぶせてきたから、流石である。そんな悲しいエピソード、披露する必要ないのに!
こればかりではない。餃子の具が買えなかったので、「納豆とかタクアン」でごまかしていたというのだ!これ以上、自分を傷つけなくていいから!
ところで、私は数年前に釈ちゃんの実家を訪れたことがある。都下の一戸建てだった。決して新築でも豪邸でもなかったが、貧乏という印象は残らなかった。それに、本当の本当に貧乏だったら私立の高校にも短大にも行けなかったはずだ。でも、釈ちゃんが“はったい粉”を食べていたことは口ぶりから事実だろうし、餃子の具もタクアンだったのだろう。それは釈ちゃんのサービス精神だ。
現役高校生のアイドルにブログで「久しぶりに見たら、顔が違っていた」とネタにされても、それもまた釈ちゃんのサービス精神なのだ。