堀江容疑者は7月16日の午後3時30分から5時30分頃にかけ、長崎市内の100円ショップに電話をかけ、応対した40代の女性店員に対し、「買った毛玉取り器が使えない」「腹を刺してお前の内臓を見せてやろうか」「俺は前科10犯だ。店員の顔をカッターで、ばってんつけてやった」などと脅迫した。
被害女性から相談を受けた上司が通報。その結果、堀江容疑者が捜査線上に浮かび、逮捕された。同容疑者は容疑を認めており、「店の対応に不満があった」などと述べているという。また、脅迫を受けた一部の女性店員は出勤できなくなっているとのことだ。
堀江容疑者は店の対応に不満を持ち、脅迫電話に及んだとしているが、警察によると、長崎県内では同様の脅迫電話が確認されており、常習的にクレーム電話をかけ、脅迫していた疑いも持たれている。仮に愉快犯だったとすれば、許しがたい行為と言わざるを得ない。しかも、「前科10犯」などと自分を大きく見せた上で電話相手を威圧しており、非常に悪質との指摘がある。
仮にストレス解消目的で電話をかけ、立場の弱いサービス従事者を困らせていたのなら、被害者にとっては許しがたい話。また、事業者側としても迷惑な話であることは間違いない。
コールセンターに勤務するAさんはこう話す。
「サービスセンターが強く出られないことをいいこと、上から出てくる人は凄く多いですよ。中には、最初から喧嘩腰で来る人もいます。
怒っている人間は、適当に話を聞いて怒りを鎮めて説得すれば良いのですが、一番厄介なのは、最初から困らすことが目的な人間。わざとこちらを怒らせてく るわけですから面倒くさい。
そういう人間は『謝罪はいいから』といって、無理難題を押し付けてくる。勝手に録音している可能性もあるので、怒ることもできませんし…。
結局はやり過ごして電話を切るのですが、酷いことを言われ続け、精神をやられてしまうスタッフもたくさんいます」
堀江容疑者の目的は不明だが、卑劣と言わざるを得ない犯罪。相応の罪に問われるべきだろう。