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草なぎ剛 予想外早期復帰の裏事情

 公然わいせつの現行犯で4月23日に逮捕され起訴猶予処分で釈放後、芸能活動を自粛していたSMAPの草なぎ剛(34)が今月28日から芸能活動を再開させる。予想外の早期復帰となったが、CMに出演していたスポンサー各社からの損害賠償請求は全くないもよう。今回は圧倒的多数の同情的な世論に助けられたようだ。

 まさかの早期復帰が決まった。ジャニーズ事務所は13日、草なぎが今月28日に収録されるフジテレビ系「SMAP×SMAP」から芸能活動に復帰することを発表。復帰を求めるファンの声と関係者の了解を得て復帰を決めたそうで、「(草なぎは)皆さまのご理解に沿えるような常識ある生き方をしていきたいと決意を新たにしております」とのコメントした。
 「泥酔して全裸で公園で暴れての逮捕は一般人ならありえない。その上、薬物使用を疑われての尿検査に家宅捜索までされて結局シロ。警察がやりすぎたため、同情を買った」(社会部記者)

 世論を代表したのが新党大地の鈴木宗男代表で、警視庁に対し、「他人に直接わいせつな行為を働いていないにもかかわらず家宅捜索するのは、捜査として不自然ではないか」などと捜査批判の質問主意書を提出。これに対し、政府は12日午前の閣議で「警視庁によると、特段の問題はないとのことだ」とする答弁書を決定したが、苦しまぎれの答弁であることは明白だ。
 「草なぎを地デジキャラクターに起用していたため、管轄である鳩山邦夫総務相が『最低の人間』と発言し、大バッシングを浴びて発言を撤回。今年は総選挙イヤーだけに、自民党にとってダメージになりかねなかった」(永田町関係者)

 そんな中、懸念されたのが草なぎがCMに出演していた各スポンサー企業からのペナルティー。一部ではその額は50億円ともされていたが、驚くべきことに全く請求されていなかったというのだ。
 「NTT東日本はSMAP全員を起用していたから、草なぎが出ていないバージョンを放送していた。10年にわたって起用している『昆布ポン酢』のヤマサ醤油は6月から草なぎを起用した新しいCMを流す方向で検討中。公共広告機構(AC)も地デジのCMを流したデジタル放送推進協会も違約金の請求をしないらしい」(広告代理店関係者)

 では、草なぎの出演番組で多少ダメージを受けたテレビ局などはどうか?
 「テレビ局は今後のジャニーズとの関係を考えて全くペナルティーなし。主演映画『BALLAD』は9月に予定通り公開されるから問題はない」(芸能ライター)

 普段の「いい人」のイメージも世間の“同情票”に影響したかもしれない。今後は酒の飲み過ぎには気をつけてほしいものだ。

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