公式サイトによると、「2020年1月2日以降、各ユニットを含む全てのHello! Projectコンサートにおいて、ジャンプ行為は禁止とさせていただきます」とのこと。これまでハロー!プロジェクトのライブでは熱狂的ファンのジャンプ行為により、ファン同士の接触事故や転倒事故、椅子や会場設備の破損といったトラブルが相次いだ。これがきっかけで会場、規模に関係なく、ハロー!プロジェクト主催のライブではジャンプ行為を完全禁止にすると決めたのだという。
この発表にハロー!プロジェクトファンの一部からは「盛り上がる曲なのにジャンプが制限されるのは厳しい」「マナーを守らない人だけ注意するのはだめなのか」といった声があったほか、「隣で大柄な男性がジャンプするのは怪我をする可能性が高いので支持したい」との声や「はずみでよろけたファンがぶつかってきて怪我をしたことがある」といった経験談がSNS上に投稿されている。
ハロプロのライブでは、今から12年前の2007年1月に横浜アリーナで行われた新春ツアー「Hello! Project 2007 Winter 〜集結! 10th Anniversary〜」で、35歳の男性が開演前にジャンプして3階席最前列から転落、重傷を負うという痛ましい事故が発生したこともある。
それ以後も、ハロプロのライブでは規模は小さいものの、ファン同士の接触事故や破損事故が相次いでいた。2007年のような大事故に発展する前に運営が止めに入った形とみられる。
ファンにジャンプを禁じているのはハロプロだけではない。男性ファンの多い「アイドルマスター」でも同様の接触事故が相次ぎ、2014年頃からジャンプ行為が禁止されている。ロックバンドの「横浜銀蝿」も観客同士の接触トラブルが絶えないことから観客の着席を指定するなど、現在では人気の高いグループほど着席、もしくは徹底したルール決めなどで接触事故を防いでいるようだ。
ライブ中にテンションが上がり、跳ねたり飛んだりするのは、ある程度、仕方ない面もあるが……これも次代の流れというものか。