16日の鳥大会、19日の大分大会と諏訪魔から勝利を奪った西村。この日は武藤敬司と組み、諏訪魔&征矢学と対戦した。
西村は諏訪魔との力比べをブリッジで耐えるとエルボースマッシュを連発して、そのまま後方回転エビ固め。これを返されるとコブラツイストから卍固めとねちっこいレスリングで王者を追い詰めていった。
逆に場外戦ではエプロンからニードロップ自爆を機に、傷めた足首を攻め込まれ、アンクルホールドやアンクルスープレックスなどで集中砲火を浴びた。さらにはバックドロップホールド、ラストライドを食らって窮地に立たされてしまう。
それでも、武藤に救出され最大のピンチを逃れると、最後はクラシカルなグラウンドコブラで丸め込み、諏訪魔から直接3カウントを奪取。諏訪魔に「くっそー。3連敗かよ。ムカツク。西村の挑戦受けるよ。お願いするよ、会社に」と次期挑戦者として認めさせた。
渕正信取締役はかねてより次期タイトル戦について「3冠戦にふさわしい場所となると、大阪になるんじゃないかな」と語っており、次期シリーズ最終戦、6・28大阪大会での開催が濃厚だ。
西村は「若さだけが時代を制覇するものじゃない」とした上で「そりゃあ(諏訪魔は)気に食わないですよ」と現王者にケンカ状を叩きつけた。
さらに西村は持論を展開した。「プロレス=キャリアではない。何のために歳をとっていくのか考えてください。大人になるための人生ゲームのようなもの」。デビューからわずか3年半で3冠ヘビー級王者にまで登りつめた諏訪魔に対し、経験を武器にベルト奪取を目指すことを宣言した。
世代交代の進みつつある全日マットで時代の逆行を目論む西村。持ち前のクラシカルなレスリングで、王道マット制圧を狙う。