※オリックスの2敗1分け
▽4日 京セラドーム大阪 観衆 21,686人
「きのうは12回、きょうは9回。点が取れてない」
開幕してから未だに勝ち星がないオリックスだが、それ以前に得点が入らない状況に西村徳文監督は嘆くしかなかった。
チャンスがなかったわけではない。2回には吉田正尚の3月31日の日本ハム戦(札幌ドーム)の最終打席以来となるヒットと、小田裕也のヒットなどで二死満塁のチャンスを作るも、後続が凡退。6回には先頭の福田周平がヒットで出塁するも、飛び出した瞬間をソフトバンクのキャッチャー、甲斐拓也の甲斐キャノンが炸裂。8回もチャンスをモノに出来なかった。ソフトバンク先発の武田翔太から7回2/3で5安打無得点。リリーフ陣からも1安打も打てなかった。
「ピッチャーが可哀想ですよ。松葉はホームランを打たれた球は高かったけどゲームは作ってくれた」
前日の山本由伸の快投に続いて、5回1/3を5安打2失点で試合を作った先発の松葉貴大を指揮官は庇った。松葉は2回にグラシアルに1号ソロホームランを、4回には松田宣浩にタイムリーツーベースを打たれたが、「今年初めての登板ということで、立ち上がりは緊張からボールが高くなってしまいました。全体的には良かったと思いますが、同じ打者に打たれてしまったところは反省していかなければいけないと思います。もう少し長いイニングを投げれる様に、しっかりと準備していきたいと思います」と投球に手ごたえを感じるピッチングだったと言えるだろう。
「牽制死とか、頭に入れてやらないと、次の回に点を取られる。状況判断をやっていかなきゃいけない」
5日からは日本ハム相手に3連勝した楽天が京セラに乗り込んでくる。果たしてシーズン初勝利はいつになるのか?5日は“エース候補”山岡泰輔が先発するが、野手に「あと1本」が出なければ勝利への道は遠くなる一方だ。
取材・文 / どら増田
写真 / 垪和さえ