※オリックスの1敗。
▽2日 京セラドーム大阪 観衆 36,104人(満員御礼)
「ホーム開幕戦でしたし、本当は勝つのが一番なんですけど、こういう試合でももっと内容のある試合をしないと失礼ですよね」
オープン戦の期待感もあり、今年は火曜日の本拠地開幕戦にもかかわらず、札止めである36,146人には42人届かなかったが、36,104人ものファンが京セラドーム大阪に詰めかけた。しかし、結果は惨敗スタート。シーズン初勝利を超満員の本拠地で決められなかったことについて、西村徳文監督は「失礼」と申し訳なさそうな表情を浮かべた。
オリックスは昨年の前半戦に田嶋大樹とともに勝ち頭だったアルバースが先発したが、序盤から失点を重ねてしまい5回で7失点の大乱調。その裏に3点差まで詰め寄る反撃を見せるも、未勝利のオリックスとは逆に全勝のソフトバンク打線は攻撃の手を緩めず、オリックスはサードのルーキー頓宮裕真の二つのエラーを含む3失策も相まって11失点。これでは試合にならない。
「アルバースは“らしくない”投球。本来の姿じゃなかった。タイミングも外すことが出来てなかった。3点差まで行ったけど、エラーもあって踏ん張ることが出来なかったですね。頓宮も使われてるわけですから、二つもエラーをするとああいう失点になる。エラーの原因はある。(4番と7番で打線が止まってしまうが?)開幕してからそうですね。そこは辛抱して、早く(調子を)上げられるようにこちらもしないといけない。明日からもう1回締めていかないと…」
西村監督はこのように試合を振り返った。とはいえ、1番の福田周平、2番の西浦颯大、3番のメネセスは開幕から好調をキープ。6番の小田裕也も悪くない。最終回には代打で出場した西村オリックスの“隠し球”佐野皓大が、9球粘ってプロ初安打をライト前へ放っている。
「若いやつが引っ張っていかなきゃいけない」
会見の最後に指揮官は若い力のさらなる飛躍に期待を込めた。3日の先発は若い力の象徴である20歳の“神童”山本由伸。チームは“神童”に今シーズン初勝利を託す。
取材・文 / どら増田
写真 / 垪和さえ