理由は、小泉進次郎農水大臣が政府が放出した備蓄米がなくなったため、在庫を確保するため農家から高値で買い取らせるという意向だからだ。
同省の調べでは、8月11~17日のコメの平均価格は5キロあたり3804円だという。
備蓄米は、出始めこそ勢いがあり、出してすぐに完売する店舗が多かった。しかし、売れ行きはだんだん鈍化していき、在庫を抱えている店舗もあるという。また、契約したものの、売れないためキャンセルする店舗もでてきたようだ、
農家は相変わらず強気の価格帯で出荷しているため、コメ5キロはなかなか2000円台には戻らない。小泉大臣も有効な手を打てずにいる。
ネット上では「これからは、日本米(高い)~海外米(安い)を自分達で選ぶという事ですね」「国内のコメで価格調整をして庶民にも行き渡ると思ってた」「5キロ8000円の新米より2000円の備蓄米を選ぶと思う」「備蓄米販売が悪だったかの検証は必要」といった声が上がっている。
消費者が望むコメの価格まではしばらく下がらないだろう。しかし、高すぎるコメは結局買ってもらえない。そうなった場合、値下げに踏み切るのか、それとも政府に買い取らせて備蓄米となるのか。売上によっては、値下げの可能性もあるのではと思う。
もちろん、コメを値下げしすぎて生産者が赤字になり、倒産となれば本末転倒だ。そうならないよう、政府も補助金などで生産者が損しない仕組みを作ればいいのだが。