抗日戦争勝利80年記念パレードでは、中国の習近平国家主席、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領、北朝鮮の金正恩総書記が並び、中露朝の結束を演出。習氏は「世界一流の軍隊の建設を加速させ、国家主権を守り、領土を欠けることなく統一しなければならない」と述べ、軍備の増強と台湾統一への意欲を示した。
パレードには、イランのマスード・ペゼシュキアン大統領やインドネシアのプラボウォ・スビアント大統領など26カ国の国家元首・首脳らが出席した。日本を含めた主要7カ国(G7)は政府代表者を派遣しなかったものの、日本からは鳩山由紀夫元首相が参加している。
鳩山氏の参加について、政治ジャーナリストの青山和弘氏が関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」で言及。「総理経験者も『抗日戦争勝利80周年』に来ているというアピールとして使われている状況だと思います。政府はもちろん容認していませんが、中国からすると宣伝・プロパガンダに使えるということです」と述べた。
ネット上では「真意が分からない」「中国に利用されるだけ」「元首相という肩書が残っている以上、こうした行動は日本の国益を大きく損ねる」など、鳩山氏への批判的な声が数多く上がった。
日本の元首相が出席となると強いメッセージ性を伴う。出席に至った経緯や理由など、鳩山氏から詳細な説明があってもいいのではないだろうか。