JALによると、現地時間の8月28日、機長はハワイのホノルルから愛知県の中部国際空港へ向かう便に乗る前日にホテルで飲酒したという。搭乗当日、機長が本社に体調不良を訴え、乗務が取り止めとなった。代わりのパイロットを手配したものの、計3便に最大で18時間の遅れが生じ、約630人に影響が出た。
JALでは、昨年12月にも飲酒による飛行機の遅延が起きている。機長と副機長がオーストラリアからの帰国便に乗務する前日に飲酒。機長らは口裏を合わせて隠ぺいしようとしたが、規定の量を大幅に超えるアルコールが検知された。国土交通省は、2人に航空業務停止の処分、JALに対して業務改善勧告を出している。勧告を受け、JALは再発防止策として滞在先での飲酒を禁止していた。
JALは今回のトラブルについて「アルコール事案を含む安全事象の発生により行政指導を受け、再発防止に取り組んでいる中、こういった事象を発生させたことは重く受け止めている」と述べている。
ネット上では「プロ意識ないのかな」「大勢の命を預かっている意識が低い」「これぞまさに飲んだら乗るな、乗るなら飲むな」「アルコール我慢できない人はもう終わりだな」「パイロットの条件に酒を飲めない人を追加したら?」といった声が上がった。
再発防止策を設けたにも関わらず、再度アルコールで問題を起こしたJAL。禁酒規定の抜本的な見直しをしなければ、信頼回復はできないだろう。