同ドラマは、ねむようこ氏による同名コミックが原作。元カノの美和子(生田絵梨花)を引きずり、10年恋をしていない恋愛下手な33歳の向井悟(赤楚衛二)が、1話ごとに急接近する女性と恋愛が始められるか…という男女の駆け引きが見どころのラブストーリーだ。
※以下、ネタバレ含む。
5話では、向井くんが10年ぶりに美和子と再会。学生時代の仲間との飲み会に参加したことをきっかけに、2人は再度急接近。美和子の変化や変わらないところが気になりながらも、また関係を持ってしまい――という展開が描かれた。
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話題となったのはドラマ終盤、美和子の家で向井くんとテレビを見ていた時のこと。テレビには、お笑いトリオ・パンサーの尾形貴弘がバラエティらしき番組に出演しており「あ、この人ずっとでてるよね。なんだかんだけっこう好きかも」とつぶやく向井くん。番組には「ダマされタワー」というドッキリ番組のようなマークがついており、テロップで「半生のドラマ化、そんなわけない芸人でも今のタイミングなら信じる?」と書かれている。そのタイミングで仕事の電話を受け、テレビを「消音」にした美和子に寂しさを感じる、というシーンだった。
この意外な出演に、ネットでは「尾形わろた」「尾形の扱いw」「尾形じゃときめかないのもしゃーない」など反響が寄せられる中、「あーだからパンサーw」「向井原作に関わってるから相方出れたのか」「そうか、だから尾形か」など、尾形のキャスティングについて納得の声もあった。
実は、パンサーのツッコミ担当・向井慧(むかいさとし)と、このドラマの向井悟(むかいさとる)の名前が似ているのは偶然ではない。同ドラマの原作は、漫画雑誌『FEEL YOUNG』(祥伝社)にて、2020年7月号より連載中。2021年2月、同誌の公式noteアカウントで作者のねむようこ氏とパンサー向井の対談記事が4編に渡り掲載された。
そこでねむようこ氏は、パンサー向井のレギュラーラジオ番組『#むかいの喋り方』(CBCラジオ)のヘビーリスナーだと明かし、同番組を聞いている際「(パンサー向井が)好きな方のお話を楽しそうにされていた時に、グッと人となりに寄れた感じがしたんです。その恋愛がうまく行かなくて沈痛にお話しされていた時も、『30歳を過ぎた男性でも恋愛でこんなに浮き沈みするんだなあ、すごくいいな』と思いました。」と、語っている。
他にも、オードリー・若林正恭が結婚した際、パンサー向井が落ち込んでいるのが印象的だったようで「こういうキャラのマンガを描きたい」と思い、直接のモデルというわけではないが、それらのエピソードからヒントを得て名前も借りたそうだ。これにはパンサー向井も「これって俺の『向井』なんですか!?(笑)」と驚き、この時初めて本人に明かされたようだが、パンサー向井はこの事実に喜んでいた。
言われてみれば、パンサー向井のような繊細かつ鈍感な雰囲気もある、ドラマの向井くん。劇中テレビに映っていたドッキリ番組も多少“匂わせ”だったようだ。今回は相方の出演だったが、今後ご本人登場となるだろうか。
記事内の引用について
『FEEL YOUNG/on BLUE』編集部公式noteアカウントより
https://note.com/feelyoung_ed/