麻生氏は17日に福岡市内で行われた講演で、北朝鮮のミサイル問題や想定される台湾有事に備えて、自衛隊の体制強化の必要性を主張した。さらに岸田文雄政権が防衛力強化をめざしていることに、麻生氏は岸田首相のリーダーシップについて、安倍晋三元首相よりあるとも評していたと伝えられている。
これを受け、画家の中島健太氏は、近年は防衛力強化が既定路線のように語られることに懸念を示し、「10年前は戦争だけはダメだという意見が支配的」「もっと無責任に戦争反対を言うべき」と主張した。
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一方、元衆議院議員の金子恵美氏は「戦争は起こしてはいけない」ことは大前提であるとしながらも、ロシアのウクライナ侵攻の事例を見ても「自国だけでどうにもならないことは、起こりうる前提に立って安全保障を考えないといけない」とコメント。
金子氏は、安保法制では集団的自衛権の限定的な行使を条文の解釈で行ってしまったため、「解釈変更でなくて正面切って自民党の党是である、憲法改正。正々堂々と正面切って憲法改正すべき時ではないかというのが、麻生さんの発言」と麻生氏の発言の背景を解説した。
さらに現在は、改憲勢力が衆議院、参議院ともに3分の2以上を占めている。これにも金子氏は「選挙によって(改憲派が)増えたから、さすがに(憲法改正が)行けちゃうんじゃないかという政治の思惑が信頼されていないのかなと思います」とコメントした。
これには、ネット上で「戦争は起こすのではなく仕掛けられることもあるんじゃないかな」「戦争反対と反撃装備は矛盾してない。装備強化すると戦争になると思い込んでるのはあまりにも一方的」「麻生さんは陰で岸田さんを操ってるような気がする」といった声が聞かれた。