後藤田氏は、内閣官房長官や法務大臣を歴任した大物政治家の後藤田正晴氏を大叔父に持つ。しかし当選8回を重ねながら、派閥は傍流である石破派に所属していたためか、議員生活では大臣ポストに恵まれず、国会議員としての限界を感じて知事選に出馬したのではないかと背景が指摘されている。
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さらに、今回の徳島県知事選は自民党の三木亨参議院議員が出馬を表明しており、保守分裂選挙になると見られている。
これを受け、元衆議院議員の金子恵美氏は、現職時代に後藤田氏と会合で同席した時の印象を「すごくまっすぐな人と言うか、政治家に珍しくと言うかもう直球で行く」と語った。
さらに、その姿勢は「(ストレートな発言を)言うのを我慢している人からすると、ちょっと鼻につくという感じなのかなって、ちょっとそういう風に見る人もいましたね」と自民党内での評判が決して良くなかったと裏事情を暴露した。
後藤田氏は「いい意味でも悪い意味でも目立たれる」存在であるため、良く思う人もいれば、疑問に思う人もいたという。
さらに、金子氏は「(後藤田氏は)信念はすごくお強い。キャリアは長いんだけど、ポストの部分でなかなか巡って来なかったから、その先見えなくなってしまったかな。国会議員としては」と語った。また、後藤田氏は地元の自民党県連とも対立関係にあると言われている。これにも金子氏は、県連はある程度の基礎票を持っているとし、「県連が後藤田さんを応援しないとなれば、大変厳しい選挙になる」とも指摘していた。
これには、ネット上で「後藤田さんレベルでも自民党内で居場所なかったのか」「地方の選挙事情はなんだかドロドロしてるな」といった声が聞かれた。