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「どうする?」と無縁だった「家康」マツジュンのコミュ術

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 放映中の大河ドラマ「どうする家康」(NHK総合ほか)で、主役の徳川家康を演じている松本潤。昨年は、北条義時を演じる小栗旬が看板だった「鎌倉殿の13人」。最終回(22年12月18日)では家康に扮した松本がサプライズ出演して、SNSを沸かせたが、小栗のアイデアだったという。

 2人は、公私にわたって大の親友。スタートは02年に放映されたドラマ「ごくせん」第1シリーズ(日本テレビ系)で、熱血教師の“ヤンクミ”こと山口久美子(仲間由紀恵)が受け持つクラスの生徒役だった。この3年後、ドラマ「花より男子」(TBS系)で再共演。松本は、富豪グループの通称「F4」のリーダー・道明寺司を演じて、小栗を始め松田翔太、阿部力ら若手俳優の出世作となった。

 ​>>マツジュンが世界の有名演出家から投げられた「この不感症が!」の雑言<<​​​

 小栗は当時、ジャニーズアイドルに偏見があった。しかし、松本がアイドル業と俳優業に向き合っている姿を目の当たりにして、思考が一変。一家総出で応援し、家族ぐるみの交流となった。

 嵐のライブ演出を一手に担っている松本は、コミュニケーション能力に長けている。小栗家の懐に入るのも早く、父の哲家さんとサシ飲みする仲に。母とも小栗なしで歓談することが珍しくない間柄だ。小栗家は非常に仲が良く、親族の誕生日には決まって揃って祝う。その際の食事はほぼ、しゃぶしゃぶ。

 「誕生日会になると、決まってマツジュンにもお声が掛かります。ある年に、お母さんの誕生日会に出席して、以降はマストメンバーになったそう。小栗家の家族写真にマツジュンが写っていることが当たり前。哲家さんの還暦祝いにも駆けつけています」(古参のアイドルライター)

 哲家さんは舞台監督で、日本舞台監督協会理事。株式会社アートクリエイションという会社の代表取締役も務める。同会社の社長で、演出家の了さんが長男。二男が旬。小栗の妻は、女優でモデルの山田優というゴールデンファミリーだ。

 そんな松本のことを「3番目の息子」と呼んでいたのは、歌舞伎役者の中村勘三郎さん(享年57)。子息の中村七之助が松本と同じ堀越高校の同級生だったため、“息子の親友”という認識で密に接していた。

 松本は、嵐の活動と学生生活を両立させており超多忙。勘三郎さんは、居住地内に設けていた稽古場を松本のダンスレッスンスタジオとして貸し、お泊りセットも用意。松本は、中村家から学校や仕事現場に向かい、中村家に直帰することもあった。12年に勘三郎さんが逝去した際、家族に交じって葬式で動いていたのは、最後の返礼だったと言える。

 親友のパパをも虜にする松本の卓越したコミュ力。素顔は“どうする状態”と無縁だった。

(伊藤由華)

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