その行動の裏には「証拠を隠せたか」「自分が犯人ではないことを確認したい」「捜査がどこまで進んだのか」といった心理が働いているという。
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1991(平成3)年、埼玉県某所で県内に住む女子中学生が薮の中で首を絞められ、窒息死した姿で見つかった。
何者かと激しく争った痕跡があった。犯人は男性とみられるが、そこまで力の強くない人物と想像された。
女子中学生はこれまで他人に恨まれるような行動はしておらず、犯人は突然襲いかかった変質者ではないか、とされた。だが、現場検証をしていた警察と遺族の前で、自転車に乗った男子高校生が何度か様子をうかがっていたことが分かった。
この男子高校生はズボンが泥だらけになっており、警察が「いったい何をしていたんだ?」と聞くと「たまたま通りかかっただけだ」と言い、その場を後にした。
だが、数時間後また同じ現場に着替えてやってきたことから、怪しんだ警察が事情を聞いたところ、この男子高校生が犯人であったことが分かった。
この男子高校生はこれまで補導歴はなし。学校でも家でも大人しい性格で、あまり目立たない生徒であったという。
だが、思春期の衝動は抑えられなかったのか。彼はある日、散歩中に好みの女子中学生を見かけ、農道でいたずらしようとしたところ騒がれてしまったため、両手で首を絞め殺してしまったという。
そして心配性と思われる彼は、一度帰宅した後も死体に遺留品が残っているのを恐れ、何度も現場へ通うようになり、やがて怪しんだ警察から声をかけられ御用となったという。