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950万円の金貨を盗んだゲームマニア中学生!【衝撃の未成年犯罪事件簿】

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画像はイメージです

 1980年代に起きた「ファミコンブーム」は子どもだけではなく、大人たちを魅了した。だが、任天堂の発売していた「ファミリーコンピュータ」および「ゲームソフト」は全国に流通していた訳ではなく、地方に住むゲームマニア達はゲーム売り場を求めて、都会へ大移動する事もよくあったという。

 1986年(昭和61年)、東京・上野のデパートで開催されていたイギリスの貴重な金貨などを展示する「英国金貨展」で、宮城県仙台市の中学校に通っている男子生徒が展示されている金貨8枚を盗み出した。盗まれた金貨は歴史的に貴重な17世紀~19世紀のものも含まれており、今の金額に換算すると時価950万円は下らないという。

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 しかし、この中学生は英国の金貨に特別興味があった訳ではなく、しかも貴重な金貨は仙台に帰った後、無料で友達にプレゼントしていたという。いったい、なぜ彼は金貨を盗み出したのであろうか。

 実は、彼が上野に来たのは金貨を見るためではなかった。テレビゲーム好きの彼は地元仙台では売っていないゲームソフトを買うため、朝から新幹線に乗って上野へやって来たという。だが、デパートでは目ぼしいソフトが見つからず、彼はデパート2階で開催されていた「英国金貨展」にふらりと迷い込んだ。

 そして、ちょうど展示品が入れ替えの時期だったこともあり、展示物がむき出しになっており、「これを売ったら新しいゲームソフトが買えそうだ」と出来心から盗んでしまったという。彼は仙台に帰った後、コイン業者に金貨を売ったが、中学生が持ち込んだものであり、業者も貴重なものだと思わずに僅か8000円程度で買い取ってしまったという。中学生も「大した価値はないのか」と売る事をあきらめ、友達に無料であげてしまったという。だが、中学生にしては不釣り合いな高価なコインの持ち込みだったため、警察に確認してもらった所、上野で盗難された事がわかったという。

 後年、ゲームソフトを狙った犯罪は「ドラクエ強盗」「ドラクエ狩り」(人気ソフトを狙った強盗行為)などが社会問題になるが、本件はそれらに先駆けて発生した事件である。

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