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「応援演説が嫌だ」驚きの理由で中1後輩を殺した中3男子【衝撃の未成年犯罪事件簿】

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 学生にとって、生徒会へ参加および委員会役員への立候補は、まさに学生生活をかけた一大イベントである。そんな生徒会役員選挙で、痛ましい殺人事件が発生したのは1971年の事である。

 神奈川県某市の中学校に通っていた1年生女子のA子さんが、夕方から突然姿を消した。A子さんは成績優秀かつクラスのまとめ役として、生徒会役員の候補として選出されるほどの人格者であった。そんな彼女が親に出掛け先を伝えずに行方をくらますとは思えず、また彼女は翌日には生徒会役員選挙が控えている身でもあり、「何か事件に巻き込まれたのではないか」と親や友人たちは心配した。そして、翌日A子さんは学校近くの山で目隠しをされ、撲殺された姿で発見された。生徒会役員選挙は当然中止となり、A子さんの友人たちは悲しみにくれた。

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 しばらくして、A子さん殺しの容疑者として、A子さんの所属する卓球部の先輩であるB男(中学3年生)が逮捕された。B男は「A子を殺したのは自分である」と自白したと同時に、信じられない動機を口にした。B男はA子さんの生徒会役員選挙出馬が決まると、卓球部の先輩という関係上、応援演説を担当する事になった。だが、人前に出て喋るのが苦手なB男は、前日になってもスピーチ内容が決まらず追い込まれていた。そこで考えたのが、「A子を当日欠席させて選挙当日をやり過ごそう」というものであった。

 B男はA子さんに「スピーチ内容の事で相談がある」と呼び出すと、人気のない山の中へ連れ込んだ。そして、目隠しと縄で縛り、山の横穴に監禁する事にした。だが、暫くして「誘拐したと思われたらマズい」事に気が付き、「殺してしまおう」とA子さんの頭を棒でめった打ちにして殺してしまったのだという。

 「応援演説が嫌だ」という信じられない理由で後輩を殺してしまった、何ともやり切れない事件であった。

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