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盗んだ200万円で日本横断? 無謀すぎる15歳少年、更に罪を重ねる【衝撃の未成年犯罪事件簿】

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画像はイメージです

 少年の非行化が社会問題になっていた1984年(昭和59年)。兵庫県内で奇妙な少年グループが補導された。

 逮捕されたのは無職の15歳の少年と、その弟の中学二年生、同じく弟の同級生の3人で、彼らは深夜、兵庫県のある公園にモーターバイクを乗り付け、休んでいる所を近隣住民に怪しまれ補導されたのだが、なんと彼らは地元の少年ではなく、数百キロ以上離れた北海道在住の少年で、2週間前から当てもない長距離の家出を続けていたのだという。

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 彼らが途方もない家出を始めたキッカケは、200万円という多額の現金が突然手に入った事にあった。15歳の兄は両親に反発し、「いつか家出してやろう」と機会を窺っていた。そんな中、兄は自宅の金庫に親が貯めていた現金200万円を発見。これを盗み出し、北海道を抜け出し新生活を始めるつもりであったという。

 しかし、ひとり旅では何かと不安な兄は、中学生の弟および弟の友人を仲間に引き入れ、現金200万円をバッグに詰め北海道から本州へと飛び出たのだという。

 だが、家出したものの、特にその先の事を考えてなかった彼らは、取りあえず「以前から行きたかった観光地」として、宮城県仙台市や栃木県日光市、東京ディズニーランド、京都府の仏閣などを中心に観光。その間には高級ホテルに泊まったり、タクシーで移動するなど計画性のない金の使い方が災いし、数日後には全部使い果たしてしまったという。

 途方に暮れた3人は移動するための手段として、他人のモーターバイクを盗み移動する事にした。だが、10代の免許のない若い少年がモーターバイクを使いこなせるはずもなく、疲れ果てた所を警察に御用になったという。

 なお、彼らが兵庫県にいた理由は「海と温泉に行きたくなったので城崎温泉をめざしていた」というあっけらかんとしたもので、警察を呆れさせたという。

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