1988年、大阪府大阪市某区の安アパートで、一人暮らしをしていた15歳の無職の少年が首を絞められ、手足や胴体を刃物のようなものでめった刺しにして殺されているのが発見された。
この少年は高校受験に失敗した後は、地元の工場に勤めた後に退職。数日後には新聞配達員として働くことが決まっていた最中での事件であった。
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少年は他人から恨みを買うような人物では無かったが、近隣住民の話によると、最近彼の部屋には多くの友人らしき人物が毎日のように遊びに来ていたという。
しばらくして、少年を殺害したと思わしき人物が捕まった。それは少年の後輩に当たる中学3年生の二人組であった。彼らが先輩を殺した理由は「借金返済の目途が立たなかったため」であった。3人は毎日のようにトランプを使った賭博をして遊んでいたという。しかも、中学生にも関わらず賭ける金額は高額で、一日数千円をかける事も少なくなかったという。
だが、そんな無茶な賭け事が続くはずもなく、先輩に負け続けていた中学3年生二人の借金はドンドン増え、気が付いたら40万円、10万円と高額になっていた。
当然、一括で払う事は不可能なため、彼らは先輩に対し月数万円の分割で払う事を提案。だが、最近では少額を払う事も難しくなったため、彼らは先輩を殺すことを決意。テレビゲームに熱中している間にネクタイで首を絞め、気を失った所をナイフで刺して殺したという。
楽しいはずの友人たちとのトランプ遊びが、いつの間にか彼らの関係を壊してしまったのだ。