1985(昭和60)年に北海道札幌市で、中学2年生の男子(当時13歳)による強盗殺人事件が発生した。
この中学生は札幌市内の雑貨店の店主(同71歳)を暴行し、電気コードで首を絞めて殺害。レジの中の数千円を盗んだとして、殺人および強盗罪で警察に逮捕された。
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中学生は当初、犯行を否認していたが証言にあいまいな点があった。また店内から彼の指紋が検出されたことから即日逮捕となった。だが、この中学生にはやや短気な面があったものの、普段は心優しくとても殺人を犯すような人物ではなかった。警察が動機を調べていたところ、意外な事実が判明した。
実はこの雑貨店の店主は、近所の人なら誰もが知っている大の「子ども嫌い」であったという。
この雑貨店は以前から少年たちから万引き被害を受けていたといい、店主は以前から「中学生の入店お断り」「万引き犯に告ぐ!犯人は分かってるんだぞ!」といった紙を店内の至るところに張っていたようだ。
逮捕された中学生の供述によると、この日彼は家族からこの雑貨店で買い物を頼まれたという。
店主は中学生が入店するやいなや店主が奥の方から出てきて「何をやっているんだ!」「貴様が万引き犯だろう!」とイチャモンをつけられたという。
中学生は「俺は万引き犯ではない」と訴えたが店主は聞く耳を持たず、やがて口論となってしまったようだ。
そして、口論の末に中学生は店主を突き飛ばし、けがをさせてしまい「このままでは警察を呼ばれてしまう」と恐れ、電気コードで首を絞めて殺害し逃走したのだという。
万引きの濡れ衣から殺人事件に発展した本事件。中学生の罪が軽くなったのかどうかは明らかになっていない。